レコード店でジャケットの表裏を眺め,可能な場合は歌詞カードまで取り出し読み進めて手に入れる。問題はそこからだ。
ビニール袋に入ったレコードを抱えて家まで帰る時間の長さはいかんともしがたい。一緒に本を買うと,メディアとしてのその違いは如実だ。本は買ったそばから読めるのに,レコードは家に帰るまで聴くことができない。ずっとそう思ってきた。
「買ってすぐ聴けるじゃないですか」
言われてはじめて気づいた。iTunesと電子書籍どちらも,買ってすぐ聴いたり読んだりできるのだと。
「英語圏の読者に情報を発信するのも電子書籍はハードル低いです」
いつもそうなのだ。考え方の違いが本当に面白い。