喬司とはここ数年,年に1,2回は飲むようになった。バイクを手に入れたとか,ギターの練習しているとか会うたびに何か新しいことに手を染めているのは凄いと思う。喬司に関しては,どうも「手を染める」という表現になってしまうのだけど。 この前も昌己とともに池袋で待ち合わせた。話すことはたわいのないことばかりだ。ただ,四半世紀以上かけて身についたやりとりの呼吸に,ときどき心底ホッとする。
私が赤羽で仕事を終え,池袋へやってきたというくだりで,
「駅でペイティさんみたいな人をみたよ」と言うと,昌己は,
「赤羽でペイティさんみたいっていったら,それはペイティさんだろう」
そうだな,確かに。