エア積ん読にはまだ遠い。実際に読んでいない本がこれほど増えてくると,どうしたことかと悩んでしまう。
ことの起こりは,何回か書いたように,ここ数年,結城昌治と三好徹の小説を読み始めたからだ。結城昌治は寡作だと解説に書かれていたし,三好徹だって量産できるほど書き飛ばしているようには思えなかった。それが甘かった。
新古書店の105円棚で探すと,とにかく二人とも作品数が少ないとはいえない。
読まないまま本棚に積み重ねられた結城昌治の本(もちろん文庫本)は以下のとおり。
- 温情判事(角川文庫)
- 偽名(中公文庫)
- 不良少年(中公文庫)
- 泥棒(集英社文庫)
- 罠の中(集英社文庫)
- 花ことばは沈黙(集英社文庫)
まだ少なく感じられるのは三好徹のスパイ小説,新聞記者小説周辺だけ買い求めても,以下のようになってしまったからだ。
- 野望の果実(角川文庫)
- 異国の空の下で(角川文庫)
- 天使が消えた(角川文庫)
- 殺意のアラベスク(中公文庫)
- 帝王が消えた日(新潮文庫)
- 聖少女(文春文庫,タイトルの短篇のみ既読)
- 狙撃者たちの夏(文春文庫)
- 禁じられた花壇(集英社文庫)
- 商戦(集英社文庫)
双葉文庫の日本推理作家協会受賞作全集を買って読み始めたあたりから調子がおかしくなったに違いない。この週末には佐野洋の『華麗なる醜聞』,木々高太郎他の「短編集」,阿刀田高他の『短編集Ⅲ』,鮎川哲也の『憎悪の化石』を買ってしまった。水上勉の推理小説を読んでみようと思ったのも,このシリーズで一作読んだのがきっかけだった。