Second hands


目白のブックオフに『愚民社会』(宮台真司,大塚英志)が105円で置いてあった。105円か。買った,もちろん。『消えた漫画家2』は以前買ったものはとっくにどこかに行ってしまったが,ときどき読み返したくなっていたので,これも105円で購入。

そのまま山手通りのほうへ目白通りをぷらりぷらりと歩いて帰った。

15年前の年始,当時1歳だった娘をベビーカーに乗せて,家内とともに目白通りを駅に向かったことがある。正月の三が日とはいえ食事ができる店くらいあるだろうと思っていたのは甘かった。どこも開いていない。その年の正月,下落合(当時から店はほとんどなかったものの),中井,新井薬師,中野と,地元界隈の商店街はとにかく休みをとっていた。

たかが15年前のこと。目白通りには何件もの古本屋があって,家族とこのあたりに出ると,私は古本屋を眺めながら家内の買い物が終わるのを待っていた。道を一本奥に入るだけで,やけに大きな構えの家や奇妙な風景に出会うことができたので,しばしば散歩したものだ。

このところ目白に出かけないなと思いながら,目白通りを歩いていると,なんだかあまりわくわくしてこない。私が年をとったせいかもしれないけれど,わざと裏通りに入って帰ろうなどという気が起きないくらいの素っ気なさだ。

画材屋の2階にあったレストランで家内に誕生日を祝ってもらったのは20年近く前になる。コマース裏にあった地中海料理店で死神博士のような店主に,皇室についてひとくだり説明を受けたり,娘が生まれる前,聖母病院の検診帰りに待ち合わせて風見鶏で昼食をとった記憶も残っている。

目白で食事しようというと,少し背筋が伸びたものだ。

この前,風見鶏で昼食をとったところ,こんなカジュアルな店だったろうかと記憶を辿ってしまった。シャークのランチを先週食べたのだけれど,二転三転してコストパフォーマンスに押しつぶされたような気がした。

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