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台風が向かっているという情報を耳にしながら,向かってくる先にある浜松へ,久しぶりに泊りの出張。前回,浜松出張に出かけたのは10年以上前だったと思う。

暑いなか,昼休みに食事を兼ねて繁華街のほうへ足を伸ばす。何度も記すけれど,地方の中心地で国鉄の駅が置かれたのは,ほとんど繁華街から離れたところだ。少なくとも15年くらい前までは,地方の中心地かどうか判断するのは,JRの駅から市街地まで離れているかどうかで判断できた。浜松市も地方の中心地だから,JRや遠州鉄道の駅から繁華街は離れている。

ネット情報の記憶を頼りに典昭堂を探すが,見つからない。

夕飯は自分でではなく,先生に奢っていただいた鰻。早くからはじめたので18時過ぎには散会になり,ホテルへ向かいチェックインして,少し休んだ後,昼に向かったあたりまで歩く。もう一本先の通りまで進むと典昭堂を見つけた。店先の50円本を一通りチェックして店内に入った途端,昔ながらの古本屋の匂いがからだを包む。犬飼道子『国境線上で考える』,森有正『砂漠に向かって』,司城志朗『神様の誘拐』で150円。

今日は谷島屋の駅ビル店で木皿泉の『二度寝で番茶』(双葉文庫),塩山芳明『東京の暴れん坊』(右文書院,これは800円)。

行きの車中で読むために打海文三『ハルビン・カフェ』を読み始めたものの,数十ページを読んだところで,帰りは『東京の暴れん坊』を捲っていた。『ハルビン・カフェ』に名前が森と書いて“モリ”と読む人物が登場して,『犬なら普通のこと』を思い出した。

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