侯爵の女を盗んだ男

二年前,ニューヨークで知り合った娘だ。 カメラマンと二人,滞在費稼ぎに日本の雑誌の企画ページを引き請けた。彼女は,日本でしか発表しないなら脱いでもいいと,そのオーディションへやって来た。パリがホーム・グラウンドで,本職はマヌカンだと言った。仕事が終り,小切手を受け取り,最後の夜,三人で食事をしている最中,彼女は変装を拭い捨てるアルセーヌ・ルパンみたいに笑いだし…… 矢作俊彦『ライオンを夢見る』p.197

「侯爵(デューク)の女を盗んだ男」は月刊プレイボーイに掲載されたフィルム・ストーリィ。たぶん1979年だと思う。
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