1Q84

『1Q84』book1にギリヤーク人について触れられたくだりがあったけれど,大槻ケンヂファンの私にとって,ギリヤークといえば尼ケ崎だ。

以前にくらべると,他の本を読み返す機会は極端に減ったものの『変な映画を観た!!』(ちくま文庫になってからのほう)は,手持ち無沙汰のときに,しばしばぺらぺらと捲る。同じような本やムックが何冊かあって,たとえば『ぶっちぎりヒーロー道 』(洋泉社MOOK―まんが秘宝),『まんがチャンピオンまつり―ぶっちぎりヒーロー道・リターンズ!! 』(洋泉社MOOK まんが秘宝 Vol. 3)などもいまだにページを捲ってしまう。ギンティ小林書くところのケン・イシカワのマンガ評など,何十回と読んだにもかかわらず,いまだ読み返して爆笑してしまう。いや,笑うのではなく,文章のリズムと形容を楽しむといった方が正確だろう。文章自体記憶してしまっているはずなので,こうした読書,つまり同じページを同じように捲って落ち着く読書というのが,世の中にはあるに違いない。矢作俊彦の文章なども,たぶん私にとっては同じ役割をもっているのだ。

以前記したとおり,「1990年代に洋泉社の本がなければ,かなり退屈してしまっただろう」と書いた菊地成孔よろしく,ある時期までの洋泉社の本はいまだ読み返す。

大槻ケンヂの『変な映画を観た!!』もオリジナルは洋泉社でまとめられたもので,それは,まあ,『1Q84』とはまったく関係ない話だ。

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