日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読み終えた。昨日記したうち,方向性については述べられていた。戦略をつまびらかに示す必要はないだろうけれど,一時の感情論で過ぎてしまいそうな感じは拭えない。

それよりも,矢作俊彦の文章を読むときのよい基礎資料が揃った本だと思った。

1985年に連載された「眠れる森のスパイ」はもとより,昭和天皇崩御の後に記された「一九八九年一月七日」とか二村永爾シリーズとか。「気分はもう戦争2」(2.1ではなく)のはじまりは,安保条約破棄後の日本からスタートしたし,それらを少しずつ読み返してみたい。

内田樹・高橋源一郎との有名な鼎談「少年達の一九六九」のなかの矢作俊彦の発言を拾ってみると,

  • 「(内田の考えに賛同した高橋の“自衛隊をそのまま国連に国連軍として進呈する。国連本部も広島に持ってくればいい”との発言を受けて)国連で日本は今もただの敗戦国ですよ。金持ってるだけの。元々機能しないもの,広島へ来たら牡蠣食いすぎてますます動かない」
  • 「国連なんていまだにヤルタ,ポツダム,サンフランシスコの三題話で飯食ってる組織だよ。ありえないじゃない」

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