年末から矢作俊彦の『フィルムノワール』を読み返している。思いのほか,前後のつながりはきちんとしている。初校で数百枚削ったからといって,この小説家の真摯な姿勢に穿った見方をするものではない。『THE WRONG GOODBYE』の初刷で死因を書き忘れていた衝撃が,いまだ記憶のどこかに残っていたのだろう。とはいえ,初刷では犯人を特定する情報を書き忘れた探偵小説って,なんだか恰好よい。
その合間に,すぎむらしんいちの『ディアスポリス』を買い直しながら読み(一度,10巻くらいまで一括して売り払ってしまったのだ),さらにその合間に角田房子の『閔妃暗殺』まで読み始めてしまっているので収拾がつかなくなってきている。
で,読書会のテーマが『侍女の物語』で,これがなかなかすすまず難渋している。
初詣と,レコード・本の売却の流れでSNSへの書き込み頻度が増え,時間がいくらあっても足りない状況が続く。
年明けから,なんだかせわしない。