近況

主催の講演会を土曜日に終え,サンルートホテルから西武新宿駅北口まで歩く。新宿西口と小滝橋通りのブックオフへ寄った。いや,寄るために歩いたのだ。にもかかわらず,これはという本に遭遇することはなく,嵯峨谷に入り,そばとビールで休憩した。忙しくて昼食をとっていなかったのだ。本当にビールは150円だった。そばもうまい。今度は池袋で寄ってみようと思う。

ブックオフの品揃えが店舗によって,かなり違ってきている。これまではそれほど感じなかったのだけれど,私がタイミングを逃しているからだけでなく,初手から決まった範囲以外の本が並ぶことはない,と判断したほうがよいのではと思うくらい,店によってはまったく面白そうな本が引っかかってこない。

少しずつ本(「紙の」と加えなければならないのかもしれないが)が減ってきているのではないかと少し不安になる。古本なんて,もとから流通可能な冊数の上限は決まっているのだから,時間が経てばそれが減ってくるのは当然なのだけれど。

吉田司の再読に加え,村上龍の対談集を読み始め,昨日はウィリアム・アイリッシュの短編集を捲りはじめた。村上龍の対談集を読んでいると,この小説家に照らして矢作俊彦を読み解くと面白いのではないかと感じた。山崎浩一が村上春樹との対比で語った昔から,同じくチャンドラーに影響を受けている小説家として並んで語られることが多いのだけど,無理して村上春樹と矢作俊彦を対比する必要はないんじゃないだろうか。

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