引擎

少し前,矢作俊彦の『引擎/ENGINE』ハードカバー版第3刷を古本屋で見つけた。「増刷で手に入れた」と読んだ記憶があるので,探していたものの,初刷を探すよりむずかしい。

風邪気味だったので,書棚から初刷を取り出して,枕元で比べてみた。

第1章から第5章まで(上が初刷,下が第3刷)

p.7,11行目
ベンツS65AMGよりはるかに高価で,

ベンツSクラスAGMよりはるかに高価で,

p.9,12行目
赤黄緑のマクミラン・タータンチェックが奇妙に記憶に残った。

この時間,買い物帰りもないだろうが。赤黄緑のマクミラン・タータンチェックが奇妙に記憶に残った。

p.13,3行目
滴り落ちた血痕も,踏みつけられた跡はなかった。

滴り落ちた血痕にも,踏みつけられた跡はなかった。

同,9行目
耳から飛び出た携帯受令器のイヤホーンから声が漏れた。

床に転げ出た携帯受令器のイヤホーンから声が漏れた。

p.14,後ろから3行目
雪見障子の向こうにはアルミサッシュのはまった窓があり,

雪見障子の向こうにはアルミサッシュの窓があり,

p.21,7行目
しかし,茂原君の事案と銀座の銃撃を

しかし,茂原君の事案と銀座の窃盗(タタキ)を

同,後ろから5行目
――ダイア?

――十何億のダイア?

p.23,後ろから4行目
拳銃を射った瞬間,震えて撓った筋肉の翳り

拳銃を射った瞬間,震えて撓(しな)った筋肉の翳り

p.30,後ろから8行目
枕元で携帯電話が鳴った。
『番号非通知』

枕元で携帯電話が鳴った。番号は非通知。

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