古本屋

昨日は体調がすぐれなかったので,定時で仕事を終えた。

不忍通り経由で上野行きのバスが出ていることは知っていたものの,乗ったことはなかった。
今週一度,古書ほうろうに寄ろう思ったのは,Twitterで「ミステリマガジン」の1978年前後20冊が均一棚に並んでいると知ったからだ。
「真夜半へもう一歩」「ヨコスカ調書」が連載されていた当時の「ミステリマガジン」は1980年代のはじめに神保町で手に入れた。そういえば古書センターの先にあった「ミステリマガジン」のバックナンバーが1冊200円程度で手に入った古本屋はどうなったのだろう。

大塚三丁目から乗って道灌山下で降りた。

均一棚に並ぶ「ミステリマガジン」の一番古いものは「真夜半へもう一歩」最終回掲載号で,「ヨコスカ調書」は第1回と第4回掲載号があった。いずれも実家から引越しの際に紛失せず手元にあるので買わなかった。「真夜半へもう一歩」第1回掲載号が本の山に埋もれて出てこない。あればほしかったのだが。

均一棚で「磁場」臨時増刊号「村上一郎追悼特集号」,北杜夫『輝ける碧き空の下で』第1部,第2部(ハードカバー)を,ほかの棚でナット・ヘントフ『ジャズ・イズ』(白水社)を購入した。

「磁場」に掲載されている年表をみると,1965年に「教育大学講師として,翌年3月まで教鞭をとる」とある。矢作俊彦との接点はこのあたりなのだろうか。

『輝ける碧き空の下で』は昔,文庫本で読んだ。その本は黴てしまい再読するには厳しかったので,しばらく前から古本屋で見つけたら買うことにしていたのだけれど,ハードカバーが揃って均一棚に並んでいるのを目にして,思わず買ってしまった。辻邦生の『背教者ユリアヌス』も箱入りソフトカバーのものがあって,これも買おうかと思ったけれど,同じものが自宅にあるので踏みとどまる。

均一棚には,矢作俊彦の『ツーダン満塁』もあった。しばらくほかの棚を眺めていたところ,別の人に買われてしまった。目の前で矢作俊彦の古本が購入されるのを見たのははじめてかもしれない。状態のよくない「終末から」の創刊号も並んでいたが,これももっているので買いはしなかった。

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