David Bowie


「ジョン・レノンの時を思うといろいろ考えさせられる」という弟からのダイレクトメッセージ。

私がジョン・レノンを知った昭和50年代は,ジョン・レノンはなかばリタイアしていたので,ときどき「牛数頭を購入」というニュースが出るくらい(ロック ミュージシャンがなぜ,牛? という素朴な疑問があったことを思い出す)。「ダブル・ファンタジー」でカムバック後の事件に驚きはしたものの,同時代感には乏しかった。北山修がラジオで「これがビートルズなんです」なんて言うのを斜に構えて聞き流した。やけに団塊の世代は囃し立てた。1980年代になって北山修の活動にいま一つ興味を持てなくなったきっかけは,今にして思うとジョン・レノンの事件だったのかもしれない。

ではデヴィッド・ボウイが同時代人なのかというと,「スケアリー・モンスターズ」がジャストなだけで,たとえば「ジギー・スターダスト」は,オリジナルアルバムではなく,1983年に突然リリースされたライブアルバム・映画を観て驚いたくらいの後追い。あれはキング・クリムゾンの「アースバウンド」を数倍上回る衝撃的な音圧だった。いや,いまだに。

「スケアリー・モンスターズ」以降,「レッツ・ダンス」までの数年のことがやけにリアリティをもって迫ってくる。

英国では,「戦後世代」というニュアンスで伝わるものがあるのかどうか知らないものの,ある時期までのデヴィッド・ボウイは戦後生まれのトップランナーだったような気がする。ジョン・レノンやポール・マッカートニー,ローリング・ストーンズの面々などとの一番の違いは,結局,彼が戦後生まれだったところに起因するように思うのだ。

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