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家内と妙正寺川沿いの喫茶店で昼食をとる。家内は受験帰りの娘と落ち合うため池袋へ向かう。そのまま東中野まで歩く。ブックオフを見て,折り返し落合のカフェ傳でひと休み。『アメリカ最後の実験』の続きを読む。帰りに地元の伊野尾書店で「ユリイカ」3月増刊号「出版の未来」,探していた「みすず」のアンケート特集号がレジ横にあったので(無料)一緒に。アンケート特集号はかなりのボリュームだ。

「ユリイカ」増刊号「出版の未来」を後ろの方から読んでいる。刺激と反射の話をされても,何の感興も催さないというのが正直な感想。「刺激と反射」と「巧拙」は違うのだけど。別に崇高な理念だとか何だではないし,たとえば誰かが電子書籍のアクセスのよさについて語っている箇所はそのまま電子書籍のアクセスの悪さとして示すことができるようなどうでもよいところばかりで,読んでいて,結局,こ奴ら何がしたいのだろうか,と想像力が殺がれていく。だってさ,目の前に本があれば,それを買ってすぐに読めるのだもの。端末にその利便性を明け渡して,そちらのほうがアクセスがよいといわれてもなあ。

百歩譲って「出版」を博打ではなくビジネス化するための刺激と反射であれば理解はできる。共感はしないけれど。求められてもいない本を好き勝手に作って帳尻合わせてきた業界はだからビジネスモデルにならないと思う。私は博打に染まっていることが嫌じゃないのだ。

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