京都音楽博覧会2016 in 梅小路公園

6月末のことだった。今年の音博のチケットが取れた。義父は少しお腹に痛みを感じていたものの,まだ週5日はスポーツクラブに出かけ,HDDレコーダにとりためた料理番組やつり番組,音楽番組をブルーレイに編集して保存する所作を日課にしていた。だから,家内と娘と相談して,お盆には出かけず,音博を挟み2泊3日で久しぶりになる京都旅行の計画を立てた。

幸い旅館は押さえることができ,発売を前に旅行代理店経由で往復の新幹線の便も決めた。

7月に入り義父の様子が変化した。だからまず,宿泊をキャンセルし,日帰りで行き来できる便をあたって,1か月前に新幹線のチケットはとった。それでも最悪,音博+往復新幹線3人分で貰い手を探すことになるかもしれないと,どこかで考えてはいた。

8月末に義父が他界し,葬儀の後片づけに日々右往左往することもなかったので,予定通り,今年の音博に出かけることにした。台風は近づいているとはいえ,まだ九州の手前にあった。家内,娘と最後に出かけた野外フェスは台風をゲストに迎えたWorld Happiness 2014で,あのときを超える非道い状況にはなるまいと思っていた。前日のことだ。

5時過ぎに起き,支度をして品川に向かう。新幹線改札の向かいでサンドウィッチとコーヒーを手に入れ,朝食を済ませる。車内で2時間ほど仮眠をとって京都に着いたのは9時を少し回ったころだ。途中,名古屋あたりから先,曇り空ではあったものの雨は落ちていなかった。京都に着いたときにも傘をささなくても大丈夫なくらいの降り具合だ。念のためコンビニで娘と私の分のレインコートを手に入れて梅小路公園に向かった。

コンビニのまわりにはそれらしき人たちが散在している。西に向かう通りをつきあたり,左手に折れるところで瞬間,雨が強くなった。すぐに止んだものの,今度は線路沿いに右折するところでさらに非道くなり,買ったばかりのレインコートをかぶった。それでも,World Happiness 2014は風が強かったからなあと,事あるごとに比べてはコンサートが始まるのを楽しみに思っていた。

10分くらいで梅小路公園に着いた。チケットとリストバンドを交換し,家内と娘は物販に,私は開場を待つ列に並ぶことにした。小さな子ども連れや高齢の方もいて,その間を水族館に向かう一家が潜り抜ける。ほのぼのとした光景が続いた。

10時半に開場となったけれど,雨は止まない。それでも風は吹いていないのだ。World Happiness 2014に比べれば天国だ,ここは。たぶん。

 

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