四十九日

義父の四十九日の法要があるので,11時過ぎに家を出た。午前中,授業があるという娘とは現地で直接落ち合うことにした。待ち合わせ時間に遅れそうなので,義父の訃報が入ったときと同じくタクシーを使った。今回は途中までだ。駅で電車に乗り換え,結局,駅からはタクシーで寺に向かった。

曇り空で気温も高くはない。といってもすでに10月なのだから,これが普通の天候だろう。1時間ほどで法要は終わる。香を焚き,お経を読む私より一回り以上若い僧侶をふとうらやましく思った。子どもの頃,親に大きくなったら何になりたいか問われ,お百姓さんかお坊さんと答えた記憶がよみがえる。記憶には続きがあり,お百姓さんは鎌でけがをするかもしれないのでお坊さんがいいと答えたのだった。

義妹一家と一度,家に戻り,近くにできたイタリアンで遅めの昼食をとる。1階は上海料理店で2階がイタリアンという不思議なつくりの店だ。イタリアンの厨房にたつ中国人を初めて見たような気がする。ペペロンチーノの辛さを中華料理っぽく感じたのは気のせいに違いない。

家を少し片づけてから,今日は散会にする。いずれにしても一日二日で片づくわけはない。

帰りに駅の近くの不動産屋に寄り,家の売却についてセンカンドオピニオンをもらうことにする。

練馬で休憩しようと思うものの休日の18時近くに,めぼしい喫茶店は見つからない。駅のまわりをさまよった末,カルディに併設された喫茶店で小一時間休む。夕飯を買って家に着いたのは20時半くらいだった。

先週末に108円で手に入れた横溝正史『支那扇の女』(春陽文庫)を読み進めている。何度か読んだはずなのだけれど,すっかり忘れている。

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