オリオン☆一箱古本市


WordPress.comのブログにアップすべきタイトルかもしれないものの。

朝6時に起き,7時過ぎに家を出た。赤羽までは順調にたどり着く。宇都宮に向かう電車には時間があるので,構内の喫茶店で朝食をとる。

ホームにあがった途端,京浜東北線の事故のあおりを受け,電車の到着が遅れているとのアナウンス。ひやりとしたけれど大事には至らず10分程度の遅延でやってきた電車に乗り込む。しばらくは本を読んでいたものの,途中からうとうする。気がつくと石橋を過ぎたあたり。宇都宮駅からバスに乗り,オリオン通りのあたりまで行く。

アマゾンで購入したカートに段ボールいっぱいの本を載せて,ここまで可能なかぎりエレベータ,エスカレータを乗り継いできた。それでもすでにかなり草臥れた。

オリオン通りを東武デパートのほうに向かい,すでにセッティングをはじめている店を眺めて驚いた。本式の仕立てで,面白そうな本を並べる店ばかり。ここにシートを敷いて,段ボール一箱の本で店を開いてよいのだろうか? と,ふと思った。受付の方をみつけ説明を受ける。指定の場所で店を開く準備を始めた。

10時半には準備を終え,開店。それなりに人通りはあるものの,足を止めて本を手にとってもらうまでにはなかなかいかない。一区画もう一店の方は少し遅れてやってくる。書肆鯖さん。ネット書店を開いているとのこと。

そのうち人の流れも少なくなってきたので,いきおい鯖さんと話しはじめる。結果,隣が書肆鯖さんだったことが一日,楽しく過ごせた大きな要因だった。売上はさておき,偶然は愉しみ。

昼過ぎから人通りが増えてきてポツポツと本が次の読み手に渡り始めた。以前,新星堂があった奥がステージのようになっていて,そこでジャズライブが始まった。いつの間にか宇都宮は餃子とジャズの町になっていたのだ。鯖さんにお店を頼み,少し駅のほうに向かって歩く。少しずつ記憶が蘇ってくる。もちろんそれは苦々しいもので,秋の日に少し焦げたような風の匂いにどこか似ている。

昼は昨年,来たときに入った中華料理店で食べた。

15時を過ぎた頃から学校帰りの高校生が増える。知らない学校名の制服を着た彼ら,彼女らを見るたびに時間の流れを思い知らされる。よもや作新学院の文字が何らかの安心につながるとは思いもしなかった。紫色の通称“宇学”の制服は見かけなかった。学校自体,なくなったのだろうか。

17時で店じまい。交通費を加えると足が出てしまったけれど,面白い一日だった。鯖さんに付き合っていただき,オギノラーメンでちゃんぽんと餃子を食べた。焦げたキャベツがもう少し多かったような気もするが,味は変わらない。店の人たちも変わっていないような気配だ。鯖さんと別れて,家に戻る。

売れれば新幹線,売れなければ東武線で帰ることにしていた。ということで,東武線~半蔵門線~東西線で高田馬場に着く。

みちくさ市以外にあまり出ようとは思わないけれど,オリオン☆一箱古本市はまた出てみたくなった。本を売るというより,どんな記憶が蘇ってくるか楽しみなのだ。30年前の記憶が残っていないことが面白い。思い出すことの面白さは愉しみのひとつだろう。運営事務局の皆さんに感謝。

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