みちくさ市


半年ぶりのみちくさ市は天候に恵まれた。

このところ試行錯誤続きの一箱古本市出店。おまけに今回は直前まで準備をする時間がとれず,あれこれ考えることもなく,いつも並べているあたりの本(以前,読んだ本)に,最近読み終えた本(新書がほとんど)を合わせてえいやっ! と箱に詰めた。いきおい,持っていった本の冊数はいつもの半分くらい。

にもかかわらず結果,多くの本を次の読者の手元に届けることができた。これまでにくらべると,ここ数年の間に刊行された新書,文庫が多いのはそのため。一箱古本市に出店するごとに,手持ちの1960年代,1970年代の本が減っていき,並ぶのは1980年代以降の本が増えていく。今回,1/3は1980年代刊行の本だった。

記録

  1. ヴィーゼル『夜』みすず書房,1967
  2. ミュシャ展パンフレット,1978
  3. デニス・アーバーグ,ジョン・ミリアス,片岡義男訳『ビッグウエンズデー』角川文庫,1979
  4. ブラッドベリ『とうに夜半を過ぎて』集英社文庫,1982
  5. 中上健次・村上龍『ジャズと爆弾』角川文庫,1982
  6. 吉田健一『怪奇な話』中公文庫,1982
  7. 内田百閒『猫の耳の秋風』六興出版,1982
  8. 諸星大二郎『子供の王国』集英社,1984
  9. 石井好子『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』暮しの手帖社,1985
  10. 藤森照信『建築探偵の冒険』筑摩書房,1986
  11. 中島らも『啓蒙かまぼこ新聞』ビレッジプレス,1987
  12. 小沢信男『犯罪百話』ちくま文庫,1988
  13. 筒井康隆『旅のラゴス』徳間文庫,1989
  14. 大泉実成『東京サイテー生活』太田出版,1992
  15. 吉本隆明,プロジェクト猪『尊師麻原は我が弟子にあらず―オウム・サリン事件の深層をえぐる』徳間書店,1995
  16. 久生十蘭『魔都』朝日文芸文庫,1995
  17. 横溝正史『蝶々殺人事件』春陽文庫,1998
  18. 辻潤『絶望の書・ですぺら』講談社文芸文庫,1999
  19. こうの史代『夕凪の街桜の国』双葉社,2004
  20. 内田樹・名越康文『14歳の子を持つ親たちへ』新潮新書,2005
  21. 森達也『下山事件』新潮文庫,2006
  22. 森雅裕『高砂コンビニ奮闘記』成甲書房,2010
  23. 『真山仁が語る横溝正史』角川文庫,2010
  24. 野崎まど『死なない生徒殺人事件』メディアワークス文庫,2010
  25. 高原英理『アルケミックな記憶』書苑新社,2015
  26. 『消えた子どもたち』NHK出版新書,2015
  27. 保坂渉・池谷孝司『子どもの貧困連鎖』新潮文庫,2015
  28. 加藤陽子『それでも,日本人は「戦争」を選んだ』新潮文庫,2016
  29. 菅野完『日本会議の研究』扶桑社新書,2016
  30. 石井光太 『「鬼畜」の家』新潮社,2016
  31. 高橋昌一郎『反オカルト論』光文社新書,2016
  32. 山崎雅弘『日本会議』集英社新書,2016

当日は10時半頃にセッティングを終えてからお昼までの間に,これまでになく本が動く。若い方がいつもより多い印象。何回か前に八切止夫特集雑誌を購入いただいた方がいらしたり,さすがに10回も店を出させていただくと,影の薄い私でも見知った方が増えてくる。

昼くらから少し人通りがまばらになったものの,とてもよい感じで本は動き続けた。

しばらく前に読み終えた子どもの貧困に関する文庫本・新書を並べていたところ,思いのほか関心をもって手に取る方が多い。お子さん連れのお母さんが「最近,子どもの貧困という言葉をよく聞きますよね。どの本がお薦めですか」と尋ねられたので,『子どもの貧困連鎖』(新潮文庫)をお薦めしたところご購入。

多摩やさんがいらして,日本会議関連の新書3冊をネタにしばらくお話。徳間文庫版『旅のラゴス』をお薦めすると,こちらも購入いただいた。

ルアーとばかり思っていたイカ釣り用のしかけは,昼くらいに一式購入。指値でかまいません――というより,値付けの知識がまったくないのでそういうよりほかなかったのだけれど――というと,それでも予想していた額よりはるかに高くをおっしゃられた。一度くらい本も指値でやりとりしてみたいけれど,そればかりだと疲労困憊しそうだ。

退屈さんが「伊集院静」ではなく「いま通り過ぎたの伊集院光ですよね」と。イメージよりかなりスマートだったので,まったく気づかず。伊集院静が通り過ぎてもたぶんわからないと思う。

駄々猫さんからチラシとおみやげをいただく(チラシ)。しばし大塚,茗荷谷,江古田談義。やはり1990年代半ばから閉店までの大塚・田村書店の棚は誰か写真を撮影してアーカイブしておくべきだと感じた。

Pippoさんがルアーを気にしてくださり来店。手にはチラシ(チラシ)。売れてしまったとお伝えしているところにMさん(この表記でよいのかな)がいらして本を購入いただく。毎度,拙いラインナップにもかかわらずチェックしてもらえるのがうれしい(お,これはMさんのブログ風だ)。

レインボーさん,おもしろ本棚の皆々様などなど,いらしてくださったり伺ったり。「この路上の片隅に」いてよいのだなあと思いながら,次回から屋号を変えようと思ってきたことが蘇る。あ,次回から屋号を変えます。Twitterでだるさんが適切に突っ込んでくださったとおり,発音できない屋号は諸々まずいな,と。

4件のコメント

  1. 屋号の件ですが、勿体ないのでQを2ついただけませんか。
    Dull_BQQKSに改名しようかと思うのですが、
    だるぶxxくすと発音すれば問題ありませんので。
    Qを2つ頂戴した上でですが、御入用でしたらOを2つ差し上げます。

    1. ありがとうございます。QQ、どうぞよろこんでお使いください。で、OO、いいのでしょうか? ありがたくいただきます。

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