不毛


どれだけ晴天が続くのだろう。

午前中は仕事をして,午後から一時休み。年末に紛失したカードの再発行手続きのため,千葉ニュータウンに行った。1年半ぶりだった。

この間,日暮里には何度か降りたものの,高砂で北総線を待ったのは本当に久しぶりだ。母親の見舞いに行ったとき,一人暮らしの父親を訪ねたとき,残されたマンションを片付けるとき,この駅で北総線を待った。午前中の仕事が昼までかかったため,昼食をとらずに出てきた。改札の階にある喫茶店でランチのサンドとコーヒーを買いホームに戻る。10分ほどの待ち時間の間に食べ終えた。頭痛がするので残りのコーヒーで薬を流し込む。

相変わらず殺伐とした北総線沿線をすこしだけ眺め,あとはデヴィッド・ボウイの新書を読む。14時過ぎに千葉ニュータウンに着く。銀行に行き,手続きのための用紙に記入し,印鑑を押すために印鑑が入った木のケースを取り出したところ,中は空っぽだ。

空っぽ!

一瞬信じられず,鞄のなかをかき回すが印鑑は出てこない。念のため,受付の人に印鑑がないとダメか確認した。当然のようにダメだ。北総線って,片道1,000円近く,もしかすると1,000円を超えるくらいの運賃がかかるのだ。あまりの不毛さにめまいがした。

しかたないので,ブックオフまで歩き,棚を眺めながら気持ちを落ち着かせる。かなりきれいな状態の矢作・司城の『ブロードウェイの戦車』Ⅰ・Ⅱがあったので思わず購入。もちろん一冊108円だ。他に2冊ほど買った。イオンで少し休み,夕方の打ち合わせ場所に向かう。

北総線に乗った途端,眠ってしまい,起きたら曳舟。北千住に行く予定で,しかし,どの線がどの線と連絡しているのかわからなくなってしまい,とりあえず高砂まで戻る。京成関屋で東武に乗り換えようと思ったけれど,改札を抜けた途端,ここから北千住まで歩けることを思い出す。

狭い商店街をくぐりながら北千住まで歩く。このあたりの街並みは少なくともここ20年変わっていない。変わりようがないのかもしれないが。なざわ書店の棚を眺めたけれど,何も買わなかった。

3月末で閉店というサンローゼで打ち合わせ。20時過ぎに終わり,通りをもどって珍来で夕飯をとる。珍来といえば焼きそばで,久しぶりに,いわゆる“珍来の焼きそば”を食べた。昨年,小岩で食べたものは珍来っぽさがあまり感じられなかった。あれよりはずっと越谷の珍来に近い味だ。味というか,ここの焼きそばの麺が独特なのだ。系列店で30年以上,変わらない味を維持するのは大変ではないのだろうか。珍来の焼きそばは,たぶんまったくヘルシーな食べ物ではないはず。キャベツがいい感じで入っているので,ヘルシーに感じてしまうのだ。レモンサワーと餃子も一緒に注文した。

北千住から半蔵門線~東西線を経由して高田馬場に着く。宮内悠介の新刊を探す。データベースでは在庫ありと出てくるものの棚や平台に見当たらない。とにかく芳林堂書店高田馬場店の劣化は下限がない。しかたないのだろうか。

見当たらないから,結局,何も買わずに戻る。

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