カルテット

“カルテット”というと,ウルトラヴォックスのアルバムやイザベル・アジャーニの映画を思い出す。

午前中のよどんだ思考は17時を過ぎた頃からクリアになってきた。20時過ぎまで仕事をし,家に戻る。このところ定常化している遅めの夕飯をとり,家族と一緒になってテレビを見ている。

年末まで毎週,「逃げるは恥だが役に立つ」を同じように見ていた。脚本家でドラマを見るパターン。新番組「カルテット」は,軽井沢を舞台にした音楽サスペンスらしい。この脚本家が手掛けた作品どころか,名前さえも知らない。という状況ではじまった。

高橋一生という俳優が登場したとき,誰かに似ているなと思った。「スタジオボイス」を編集していた頃の佐山一郎だ。実際に会ったことはないものの。

どこか昔の映画,「ときめきに死す」あたりを思い出す質感だ。どのような物語が展開されるのかわからないけれど,こういうドラマが放送されるのか,と第1回を見た感想はとても漠然としている。

イッセー尾形の芝居がドラマのなかで展開されていた。芸術家風のせこい詐欺師という役はぴったり。昭和60年代のイッセー尾形の変化,それはまわりが変化させたのだろうけれど,については,誰かが書き留めておいたほうがよいと思う。NHKが掬い上げ,打ち上げ花火のように人気が出て,変質せざるを得なくなった数年間について。

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