“Birthday”をなまで聴いたのははじめてだと思う。ライブで演奏される“NIKKI”の曲は“Baby I Love You”“お祭りワッショイ”くらいで,NOW & THENシリーズの“NIKKI”を楽しみにしていた。ここから,怒涛のように“NIKKI”ナンバーを中心にライブが展開する。
“Morning paper”は神奈川県民ホールで感じたのと同じくらいすばらしい勢いだった。“京都の大学生”もよかった。“Long Tall Sally”の最後に鳴るギターのリフから“Superstar”に続く流れは,アドレナリンが沸々としてくるような暴力的な恰好よさだ。この日のライブの頂だったように思う。この曲を聴くたびに,XTCを思い浮かべてしまう。森のパーカッションというかタンバリンを用いた囃し立ては,数年前の武道館のときのBOBOより数倍のインパクトだ。最近のくるりのライブで,このときのようにフロアが波打ったのを見たことはない。
“HOW TO GO”は後半のギターの掛け合いの恰好よさ。“街”“虹”と続き,本編は終了。正直,ここまででかなり体力を持って行かれた。
アンコールは岸田繁が一人で登場して弾き語り。佐藤とデュオで,まるでこれもXTCのように続けて2曲。
バンドメンバーを交えて3曲で長丁場のライブが終わった。“WESN”は,ファンファン+福田洋子バージョンがよいなと思うものの,とにかく全体が,おそろしくパワフルなライブだった。
セットリスト
- ワンダーフォーゲル
- トレイン・ロック・フェスティバル
- 魔法のじゅうたん
- 愉快なピーナッツ
- BIRTHDAY
- Bus To Finsbury
- Morning Paper
- Tonight is the night
- 琥珀色の街、上海蟹の朝
- ふたつの世界
- 京都の大学生
- 帰り道
- Long Tall Sally
- superstar
- ロックンロール
- Ring Ring Ring!
- HOW TO GO
- 街
- 虹
- EN01 ベランダ(弾き語り)
- EN02 遙かなるリスボン(岸田・佐藤)
- EN03 春風(岸田・佐藤)
- EN04 夜行列車と烏瓜
- EN05 WORLD’S END SUPERNOVA
- EN06 Liberty & Gravity