免許更新

免許証を手に入れてから,更新は毎回,新宿で行なったと思う。1か月前,免許証更新時期の案内が届いた。12月に義父の家を片づけたとき,財布ごと失くした免許証はまだ出てこない。免許証を紛失したままなので,新宿では更新できない。初めて東陽町免許センターに行った。

2,3日前,被せものがとれてしまったため午前中,急きょ歯科に予約を入れ,治療を受けた。一度家に戻り,必要な書類を揃えて再び家を出た。陽のさすあたりは暖かい。高田馬場で写真を撮影して東西線に乗り換える。免許センターどころか,たぶん東陽町で下車したのは初めてだ。巨大な団地群が目の前に現れる。ここに用事なんてあるはずがないな。

とにかく時間はかかったものの,段取りは恐ろしくスムーズだった。2時間ほどで更新を済ませた。昼食をとり,東西線でそのまま高円寺まで行った。50歳をすぎてから高円寺がまた居心地よくなってきた。

北口に出て,古本屋をまわる。中央書籍販売の棚を覗き,越後屋書店をめざすが休み。十五時の犬さんが開いていたのでじっくり見て回る。棚を眺めるうちに山野浩一の『花と機械とゲシタルト』があるかもしれないと思ったところ,レジ下のガラスケースに入っていた。5,000円だ。私は10数年前,この本をヤフオクに流したとき,10,000円で落札された。当時住んでいた北越谷で新刊を買ったもので,すでに経年劣化していた。どこか後ろめたく,新書館版『X電車で行こう』を同梱して送った記憶がある。背表紙まわりにすれがある以外,状態は私がもっていたものと変わらない。もちろん購入した。値は張るけれど,そんな経緯があるので,なんだか本が戻ってきたような気がした。十五時の犬さんの品ぞろえと,本の並べ方も,ある種理想的な古書店だ。叶わない祈りだけれど,この棚が維持できるよう,日本に地震が起きないでほしい。

南口にまわり,アニマル洋子まで上り,南口の東側を久しぶりに見て回る。徹が古着屋で洋服をまかなっていたころ,最終的にこのあたりの古着屋を利用することが多くなった。私もつられて何度か利用したことがある。パルからルックあたりの古着屋に比べると,ブランド品が多く,値も張ったけれど,長く使えるものが並んでいた。四半世紀も前のことだから店に見覚えはないけれど町の雰囲気は変わらない。

18時頃,娘と家内がやってきたので再び店を案内し,パル~ルックの店を見て回った。明日は健康診断の再検査のため,夕飯は早めにとらなければならない。北口のイタリアンで食事をとった。高円寺には珍しく,酒場ではなく,食事だけでも十分な店だった。

東中野経由で家に戻る。

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