鈴木清順

午前中に一冊下版して,午後から広告データの修正。やはり花粉症が続いている。19時前に会社を出て,ISPのポンパドールでサンドイッチを買い,新文芸坐に行く。一昨日と同じルートだ。鈴木清順特集の最後は,「らぶれたあ」に「木乃伊の恋」「穴の牙」。22時に終わり家に帰る。夕飯がサンドイッチだけだと軽いようにも感じるが,翌日,きちんとお腹が空くので,ときどきはよいかもしれない。

「らぶれたあ」は,オーソドックスな白黒映画の美しさ。白黒映画の時代は,凹凸に乏しい日本人の顔だって十分に陰影が深く映し出される。と,感じるのはスタンダードを欧米の映画になぞらえているからなのだけれど。短い映画はいいな。

「木乃伊の恋」は渡辺美佐子が,まんま後の大谷直子で,そうか,大谷直子は渡辺美佐子をなぞっていた面があるのだと感じたのが新発見。やりたい放題の画面づくりにときどき笑いが起きる。

「穴の牙」も陰鬱なドラマだが,すでにさまざまな手法が武器として馴染みすぎた時期の作品だから,「木乃伊の恋」に輪をかけた面白さ。こんなふうにドラマを撮ってもいいのか,と。

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