西荻窪

午後から西荻窪に出かけた。たぶん20数年ぶりだと思う。

徹が古着生活に嵌ったのは平成の初め頃のこと。それまで古本屋かライブに行くことが多かったわれわれは高円寺はもとより,国分寺,下北沢の古着屋をめぐった。自称・古着体型の徹は,並んでいる衣類のサイズがほとんど着こなせる得な体つきだった。

古着を探して西荻窪に行ったのではないことは間違いない。古着生活が高じて家具も中古を買うことが多くなった。北口のバス通りにその頃,何軒かの中古家具屋が並んでいて,徹や伸浩とそのあたりを巡った記憶がある。

その後,仕事で善福寺公園近くの事務所に出かけたのが最後,とりあえず古本屋巡りをすべく家内と一緒に出てきた。

15時をまわっていたので,なかなか昼食をとる店が見つけられず,KIKUに入る。昔,国立で似たような店に入ったことを思い出す。そこからにわとり文庫,ねこの手書店,信愛書店,盛林堂書店と南口をまわる。盛林堂書店の均一で権田萬治『日本探偵作家論』(幻影城)を購入。『背教者ユリアヌス』が出ていて,自宅にあるこの本の後半がかなり汚れているので,買い替えようかと思い一度,中を確認して戻した。ところ,他の方に買われてしまった。まあ,よいのだけれど。

北口にまわり,忘日舎,古書音羽館をチェック。何も買わずに,こけし屋で休憩。すでに18時を過ぎている。西荻はここまでで,吉祥寺に行くことにした。古本センター,バサラ・ブックスを回り,5冊購入。夕飯はJUSTmeetでハンバーガー。

帰りに東中野のブックオフに寄り,歩いて家まで帰った。

で,何軒もの古本屋を覗き,自分にとっての夢をかかえる檻は自分でつくるしかないと,あたりまえのことを感じた。あまり琴線にふれるものがないことが,面白かった。

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