休日

週明けからの風邪が非道くなり,午前中休んで様子をみるが回復しない。結局,午後も休むことにした。薬のせいなのか,一日うつらうつらしていて,本のページを眺めてもほとんど理解できない。

鈴木道彦越境の時 一九六〇年代と在日』(集英社新書)をどうにか読み終えた。本田靖春の『私戦』を読んだときとは事件の印象が少し違う。小松川事件と金嬉老事件を通して,在日韓国人差別を「する側」の視点を絶えず抱えたまま,ともに歩む可能性を探る刺激的な内容だ。何度か読み返さなければ,身の丈で理解できないと思う。これだけの内容の本が新書で刊行されるのだから読まないのはもったいない。

“共謀法案”が可決された日,『越境の時』に残された記録と大きく異なるのは,じかに集まって学び,討議し合う場のなさだろう。容易く手放してしまったはなぜなんだろう。

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