夜中に汗をかいた。風邪が治りつつある兆しだ。若い頃はそのまま,嘘のように体調が戻ったのだけれど,歳をとってからはここからもうワンクッション挟んで回復に至る。

とりあえずシャワーを浴びた。身支度をしているうちにだるさがぶり返してきた。しかたないので小一時間横になる。1時間ほど遅れて出社した。何本かメールを打ち,原稿整理で夕方まで終わる。

かぜ薬のせいか,非道く眠い。風邪の症状のつらさと,薬の副作用のつらさ,どちらを選べば結局楽なのだろうかと,ときどき思う。

20歳を過ぎてなお,抗生物質を服用すると薬疹に悩まされた。左右どちらかの瞼が腫れ,かゆみをともなう膨らみがからだに現れる。医師から「長く使われており副作用はほとんどない」と説明を受けた薬でも薬疹は出てきた。疲れがたまると似たような症状が起きたので,一概にくすりを服用したためとは言い切れないものの,くすりが体内のトリガーをその都度弾いていたに違いない。

それがどうにか治まったのは30歳近くになってからだった。

40歳代後半に花粉症が始まってから,くすりの副作用に悩まされるようになった。風邪のときに処方されるくすりまで,服用すると眠気が起きるようになった。それまではかぜ薬を飲んで眠くなることなんてまったくなかったにもかかわらず。

最近,くすりの副作用を抜くために休みをとっているような気持ちになる。

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