風雨


朝から雲行きがあやしい。仕事をしながらガラス窓越しに激しく吹く雨風の様子が伝わってくる。相変わらず体調がすぐれず,18時過ぎに会社を出る。池袋で少し休んでから家に帰る。

林竹二の『田中正造』と遠藤周作の『海と毒薬』を交互に読んでいる。

明治十一年(1878)に三十八歳の田中正造は、政治に「発心」した。政治にたずさわるということは、正造の場合は、公共への文字通りの「献身」にほかならなかった。彼はこのときに、①これから以後、一切自己営利のために精神を労しないことを誓い、②「家」の系累を断つため、男女二人の養児は相当の教育を与えて実家に帰し、③自ら造りえた財産三千円を、「公共」のため毎年百二十円ずつ「三十五年間の運動に消費する」という計画(正造は「予算」と書いている)を立てたのである。

林竹二『田中正造ーその生と戦いの「根本義」』(p.29, 田畑書店, 1977)

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