赤い公園


赤い公園のボーカルが8月いっぱいで脱退するという。ボーカリストが,よくも悪くもバンド内でコマーシャリズムとの接点をほぼ担当していただけに,今後,どんなふうにバンド活動が変化するか期待する気持ちのほうが強い。

昔,ロバート・プラントが何かのインタビューで,「ボーカリストは曲の1/3くらいしか参加しないで,あとは暇だから」といって,その後,「曲に思い入れはあまりない」だったか「つまらない」だったか答えたのを読んだことがある。赤い公園もライブで,ギター,ベース,ドラムだけで曲を進めている時間がかなり長い。よくライブのラストに演奏された「ふやける」は,歌が絡まない展開が長く続く。

ボーカリストはステージ上である種の孤独を抱えている。デヴィッド・ボウイのように“Moonage Day Dream”の後半,ステージから引っ込めればそれはそれで恰好よいけれど,数多のボーカリストは,とりあえずステージ上にい続ける。マイクを振り回したり,踊ったり,ギタリストとポーズをとったりしながら。

で,ボーカリストが脱退したバンドを上げていたら,思いのほか多いことに驚いた。ピーター・ガブリエルに脱退されたジェネシスは,ボーカルとメインソングライターを一度に失った。これに比べれば赤い公園はまだましだ。キング・クリムゾンは1stリリース後,メイン・ソングライターとドラマーを失い,2ndでボーカリストも出て行った。この間,たった1年足らず。にもかかわらず,解散と復活を繰り返しながら,いまだ新曲のみならず昔の曲を現在に合わせてアレンジしながらライブ活動を続けている。

ジョン・フォックスを失ったウルトラボックスは,ジェネシスパターンだ。二度も同じような状況に陥ったのは,シド・バレットを失い,ロジャー・ウォーターズに脱退されたピンク・フロイド。マリリオンにルースターズ。マンドレイクはボーカリストが脱退してから平沢がボーカルをとるようになった。結果,それが今の平沢につながっているのだから,何が奏功するかわからない。

HR/HMに至っては,ボーカリストが変わらないバンドを探すほうが大変なんじゃないか。よく知らないが。

ということで,Youtubeにアップされている赤い公園の動画をつらつらと見ていたのだけれど,あらためて,恰好よいアレンジというか演奏というか,このバンドが解散しなかったこと,それだけでもよかったなと思った。

ただ「木」だけは,今の体制でもう一度,ライブで聴いてみたい。8月のチケットとろうかな。

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