台風一過

台風はまるで「世界タービン」。夜半から朝方にかけての雨風は凄かったようで,娘は地震のように感じたという。私と家内はまったく気づかず,朝まで眠っていたものの。

そのせいか,朝から不調で,早めに会社に着いた。ただ,18時過ぎには退社してしまった。早めに夕飯を食べ寝てしまおうと思ったが,結局,降りたのは高田馬場。ブックオフで池内了の洋泉社新書を買い,北口から東に向かって歩く。

神田川沿いの材木所の裏側まできても食べる店が決まらない。明治通りに出て,目白に向かって少し歩く。左折した通りに昔,タイ料理屋があったことを思い出した。ところが店の跡も見当たらない。しかたなく新目白通りを渡って,病院の裏手から神田川を再び渡り,生地の厚いピザが売りの店の向かいあたりにできていたビーフシチューの店に入った。

ビールとのセットを頼み,野球中継を見ながら,ときどき本を捲る。ビーフシチューは美味いが,これといって特長があるというわけじゃない。広島の攻撃の途中,30分ほどで食べて店を出た。急な階段の坂を登り早稲田通りまで出て,駅の方向に歩く。もう一杯どこかでやってから帰ろうという気分になり,店を探すが,ここでも決まらない。しかたなく久しぶりにマイルストーンに入った。ウイスキーのロックを頼み,いつものように古本の棚を眺めた。小野俊太郎『社会が惚れた男たち 日本ハードボイルド40年の軌跡』(河出書房新社)を購入。すっかり忘れていたが,ここはオーダーすると古本が100円引きになるようだ。会計のときに100円引いてくれた。

ジャズを聞きながら,読み始めた『闇の中の黄金』を捲る。少し眠くなり,腕を組んで音楽を聴いているようなふりをして数十分くらいうとうとした。22時前に店を出て,さかえ通りを経由して歩いて家に帰った。

早く眠るつもりが,結果,いつものようになってしまった。

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