雨物語

木曜日。打ち合わせから直帰して,吉祥寺に寄る。よみた屋の均一棚から,ボウルズ『シェルタリング・スカイ』,半村良『雨物語』,吉野朔美のぶ~けコミックス『グルービィナイト』『王様のDINNER』購入。夕飯をとる店が決まらず,結局,美とんまで行ってしまう。

金曜日。20時過ぎまで仕事にかかる。帰りに池袋で少し休み,家に戻る。

土曜日。花粉症が非道い。2月で閉店になる八勝堂書店を眺める。結局,何も買わずに夏目書店まで歩く。風が強くなり,雲で陽の光が遮られる。モード・マノーニ『反‐精神医学と精神分析』(人文書院)が安くなっていたので購入。医師が看護師の言葉を引用するのはどんなときか調べてみると面白いかもしれないと思う。北池袋の「大宝」で遅めの昼食。麻婆豆腐は山椒の辛さがよい。店を入ってから食べ終わり「ごちそうさま」まで,周りから日本語がまったく聞こえてこなかった。その後,事務所で仕事。夜は妙正寺川沿いの鉄板焼き屋でとる。風が冷たい。

日曜日。午後から家内,娘と上野に出る。昨年秋にオープンした「パルコヤ上野」に入る。ランチに間に合い,そのあとフロアを眺める。どこかに感じが似ているのだけれど思い出せない。アメ横をぶらつき,みはしで休憩。19時に弟一家と待ち合わせたインド料理店「ハリマ ケバブ ビリヤニ」に向かう。ビリヤニをメインに,カレー2皿,ナン2枚,サラダに一品料理で十分な量。

月曜日。昼に弟と待ち合わせ。大阪の叔父の葬儀のことなど昨夜,話せなかったあたりについて諸々。弟が任されているニューヨークの2店のうち1店がトランプグループのホテルに入っていたものの,ホテルの評判が悪くなり撤退したという。その後,ホテル自体,トランプグループから脱退したそうだ。加藤和彦・安井かずみ『ヨーロッパ・レストラン新時代』とトランプ・チョコを土産にもらう。結局,帰りに高田馬場のブックオフに寄る。均一棚で長尾みのる『イラストーリーバサラ人間』といがらしみきお『ぼのぼの』を買って帰る。

『雨物語』は1989年の雨の日を選び,新宿のバァの女主人と客,とりまく人々との物語で進んでいく。時間を横軸にした物語だとすると,これを縦軸に置き換えると,まだ見ぬ矢作俊彦の「ウリシス911」になるのではないかと思った。

半村良がバァを舞台にして描いた小説のなかでは『雨やどり』『新宿馬鹿物語』と共通しているけれど,『雨物語』のほうが面白い。

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