花粉症

毎日が花粉症。なんかいやな響きだな。

出社して,すぐ御茶ノ水での打ち合わせに向かう。午前中で終わり,昼食を買って戻る。気管支から肺あたりに炎症を起こしているような感覚。仕事を終えたのは20時頃。家内,娘ともども外で食事をして帰るというので,池袋のホープセンターで夕飯をとって帰る。

3月18日,みちくさ市の出店が決まった。京都で一箱古本市Zine文化を知った以上,何かつくろうかと思うがネタが浮かばない。記憶にあるZineなんて,10年以上前,同僚が高田馬場界隈で知り合った人とつくっていた「Gaucho」くらいだ。「Gaucho」はそれはそれは志が低く,内容は最高だった。紀伊國屋書店がダメな理由だけをテーマに座談会を開き,結局,「エロが弱い」という結論にいたった記事など,あまりのくだらなさに通勤車中で読むことができなかった。

「Gaucho」を想定してZineを考えるとかなりハードルが高くなってしまうので,そうじゃないところで何かネタを探してみることにする。

平井和正『真幻魔大戦』を読み進めている。「ビッグ・プロローグ」(まあ大げさなタイトルだ)あたりは映画っぽさもあって,そこそこ面白い。ただし,校閲は入っていないようだし,この内容であれば1/3は短くできる。「サディスティック・サイキック・タイガー」のたぶん2/3は削ることができる。ぜい肉が読んでいて面白いとかスリリングさにつながるのならばまだしも,枚数が増えた分だけテンポが悪いし,全体澱んだ感じがする。「スーパー・バロック・プリンセス」も同じだ。ただ,説教くさいやりとりは読んでいると少し懐かしくなった。後出しじゃんけんと,悪い意味での階級制。人物造形の浅さ,一面化など,当時の(一部の)マンガが乗り越えつつあったところであぐらをかいている感じ。ところどころ,設定に齟齬があって,調整せずに進むので,読んでいると気になってくる。

昔,半村良の小説,特に伝説シリーズにいまひとつ面白みを感じなかったのは,主人公がサラリーマンだったりバーテンダーだったりと所帯じみたところだった。今にして思うと,そうした登場人物を主人公にして小説を書くことができるのはおそろしい才能だったのだろうと思う。

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