週末の盛岡出張は朝早いので前泊することにした。週末なんとかという券と自由席を併用すると,片道10,000円と少しで間に合いそうだ。深夜バスを一瞬,検討したものの,10年位前,弘前まで行くだけで疲労困憊したことを思い出した。10年を経た体力の劣化で到底,体力が持ちそうにない。
一日,仕事で慌ただしく過ぎた。20時くらいに退社。大きな満月。家で夕飯。
今月号の「ビッグ・スヌーズ」で,二村永爾のモノローグにこんなのがあった。
しかし,待てよ。よく言うじゃないか。『地獄への道は善意で舗装されている」と。
矢作俊彦「ビッグ・スヌーズ」(新潮,2019年2月号)
年明けに読んだとき引用しようかと思っていたところ,Twitterで「地獄への……」が流れてきたので驚いた。こういうのをタイムリーとは言わないのだろうけれど。もともと『大いなる眠り』を換骨奪胎した小説だから,ときどき今月号のような展開が入ってくるのは道理だ。連載が始まった頃に比べると,だから,少しだけ黒のナイロンソックスっぽさを感じた。