エッセイ

午後からときどき雨が降る。花粉症のためなのか,少しからだが重いので,19時くらいに退社。雨は止んでいる。高田馬場で少し休憩し,ブックオフに寄る。五木寛之のエッセイ集を5冊,吉野朔実『月下の一群 PART2』(前編・後編)を買う。外に出ると,再び雨が降り始める。下落合に着くと,また止んでいた。

五木寛之の「流されゆく日々」シリーズは双葉文庫に入ったときに読み始めた。その少し前だったか,その後だったか古本屋でハードカバーを見つけて数冊買った。ブックオフにPHP新書版が5冊並んでいたので,重複前提で買ってしまった。寝る前に数ページずつ読みのにちょうどよい。

小説よりもエッセイを読むことが多い作家が何人かいる。片岡義男はその筆頭で,小林信彦が続く。永倉万治もそうだし,佐藤亜紀もエッセイを読むほうが多かった。佐藤亜紀は小説が少ないからしかたないものの。

五木寛之の小説は初期の中編,業界モノの長編以外,他には『戒厳令の夜』『風の王国』くらいしか読んでいない。とはいえ,エッセイも初期の数冊以外,読んだのは「流されゆく日々」シリーズ」くらいだから,五木寛之を読んでいる,とは言い難い。

それでも,五木寛之のエッセイは読む,という感覚が自分のどこかにある。自己啓発系と思しきものは一切,手を出さないし,出すつもりもない。「流されゆく日々」の冒頭は,金沢での半村良と中井英夫の3人の話だし,五木寛之の切り口が妙に自分の関心と被るからなのだろう。

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