911


しばらく前からプリンターの調子が悪い。昨夜,娘が就活のために企業サイトから登録証をダウンロードしプリントしようと試みるが,なかなかうまくいかない。今朝,しばらく調整したものの,プリンターとWiFiでつながらず,その理由がどうにもわからない。

週末に調整しよう,ということで会社に出た。

帰りに駅前の本屋で「新潮」4月号を購入。矢作俊彦の「ビッグ・スヌーズ」掲載を確認する。「The Wrong Good-bye/ロング・グッドバイ 」で二村永爾シリーズが復活してから後,「チャイナマンズ・チャンス 」,「ルッキン・フォー・ビューティー 」,『フィルムノワール/黒色影片』がそれぞれ新作として各誌・媒体に連載された。最新作「ビッグ・スヌーズ」はときどきの描写からすると,設定は21世紀に入ってからしばらく後のことのようだ。読者が忘れてしまうことを懸念してだろうか,小説家は,思い出したようにその時代の符牒を差し込む。

『ロング・グッドバイ』は時代設定は2000年あたり,まだ,911は起きていない。『フィルムノワール』は911を過ぎてしばらく後,「ビッグ・スヌーズ」が描くのはその後の事件だ。『ロング・グッドバイ』が「アメリカ人にさようならを言う方法はいまだ発明されていない」と締めくくられた後,にもかかわらず,シリーズにおもに登場するのは中国人であり,米国人の関与が,それまでの作品に比べると圧倒的に少なくなった。それが新鮮であり,また,ややとっつきづらく感じることもある。

まずは連載がこのまま順調に進み,完結することを願って。

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