北千住

午後から永福町で打ち合わせ。雨は止んだものの,いつ降り始めてもおかしくない雰囲気だ。とはいえ,家に着くまで天気はもった。

昼過ぎに会社を出て,池袋でお茶菓子を買う。新宿で京王線に乗り換え,明大前でさらに井之頭線に乗り換える。14時の予定を数分過ぎてしまったものの,15時半過ぎまで打ち合わせ。

近所のセブンイレブンの駐車場で,お世話になっている印刷所の営業のおじさんと待ち合わせ,車で北千住に向かう。日頃,声はでかいものの温和な営業のおじさんは,ハンドルを握ると性格が一変する。

まず,カーナビを使っているにもかかわらず,カーナビに対する猜疑心を抱えている。「ほら,また混んでいる方に誘導する!」,独り言だ。助手席ではなく,後部に座ったから,私に向けれられた言葉かどうか,それなりに判断することができたけれど,助手席に座っていたら混乱してしまっただろう。

カーナビが何か陰謀をもって指示を出していると考えるドライバーは,もしかすると世の中に相当数いるのかもしれない。その後もカーナビとの闘いだ。逐次,カーナビの指示を無視していく。初手から切ってしまえばいいと思うものを,全体,道順を把握していないから,点けておかざるを得ないのだ。

30年間,ペーパードライバーの私であっても,環七に誘導されるのが嫌ならば,甲州街道に入って,靖国通りから国道4号線に入るくらいの道順を描くことは容易い。

初台に向かうことに何かトラウマがあるのか,カーナビが初台と言うたびに,その手前を入ろうとする。結局,甲州街道に出る前に左折して,清水橋に向かう。そこそこ空いていたので,判断はあながち間違いではない。ただ,清水橋を右折し甲州街道に乗った判断をなぜか後悔する。「まっすぐ行っておけばよかった,ちくしょう」。いや,熊野神社を越えて新宿駅西口から靖国通りに入るほうが混んでいると思うのだけど。

信号が変わりタクシーがスタートに少し遅れただけでクラクションを鳴らすし,車線変更もしたい放題だ。日頃は温和な団塊世代のおじさんで,渡辺美智雄みたいな見た目でとっつきやすいものの,ハンドルを握るとこんな闘いの日々だったのか。

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