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11月半ばになるとさすがに寒くなってきた。仕事は20時くらいまで。午後はほぼ広告データをつくっていたのだけれど,こんな時間配分でよいのだろうか。

高田馬場で少し休憩し,島田一男の『犯罪乱流』を読む。複数の視点ということだけとると,かなり強引だけれども矢作俊彦の『マイク・ハマーへ伝言』に共通するように感じる。島田一男は推理小説のさまざまな手法の先駆であるにもかかわらず,パルプフィクション風の装飾がそれらを一掃してしまっている気がする。本書の風俗描写でも相変わらず,教養・知識を盛り込もうとする貪欲さを感じる一方で,でも結局,印象に残るのはパルプフィクション風の装飾部分だ。ウェストレクが矢作俊彦のインタビューで,悪党パーカーシリーズは労働者向けに書いたものだと述べたことを思い出す。

その後,ブックオフを覘いたところ,均一棚に新しい本が入っていて,7,8冊買ってしまった。一気に10数冊買ってしまいそうになるくらい面白い本が並んでいた。

家に帰り,夕飯。11時過ぎに『犯罪乱流』を読みながら眠ってしまった。

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