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家内は何らかのウイルス感染の症状らしく,とりあえず薬を処方され,週明けもう一度病院へ行くことになった。慎重なのか医療技術の適用範囲の問題なのかよくわからないが。

午前中,家内が出かけている間に,ここしばらく必要な記事を切り取らずに積み置いた雑誌の山を整理した。「新潮」から「ビッグ・スヌーズ」を切り取り,宮内悠介の「ローパス・フィルター」と岸政彦の小説を抜いた。「週刊新潮」から矢作俊彦の「犬は太るか死ぬしかない」を切り取る。2年かけて13回の連載エッセイというのは,他に読む記事がほぼない雑誌を買ううえで,何とか許容範囲内だ。切り取ったので,他の記事に漂う臭いを捨て去ることができた。ついでに,NASのオフィス表計算ソフトを立ち上げ,掲載号,ページ,タイトルをメモした。仕事では普通のことを,趣味に活かしてこなかった反省を込めて。

ついでに島田一男の文庫データもNASにコピーした。その後,夜になってから,データ化した後に手に入れた文庫本をチェックし補完。

風呂に入り,寝室の本を少し整理する。娘と隣の喫茶店で昼食をとる。娘は卒論をまとめに行き,私は伊野尾書店に向かった。低い雲がさびしげに垂れ込めている。

絲山秋子『小松とうさちゃん』が文庫になったので買おうと思ったのだ。とりあえず,文庫本を見つけたものの,「新潮」2020年1月号が並んでいない。しかたないので「GINZA」の日本のロック特集号でも買うかとページを捲って,平沢進と踊ってばかりの国が並んでいる記事を見つけて読み,棚に戻してしまった。

家に戻り,しばらく片づけを続けた。夕方少し横になっていると,家内が戻ってきた。夕飯食べ,映画「コード・ブルー」を観た。

「豚は太るか死ぬしかない」を読み返す。昨年2月1日号に掲載のエッセイで,今回の香港のデモとそれに伴う警察の動きについて,想定し得ることとして記されていた。文章の密度が年々濃くなっているように思う。石森章太郎はコマとコマを繋ぐスピードが晩年,かなり早くなって,にもかかわらず絵がそれに追いついていないもどかしさを感じたものだけれど,矢作俊彦はある種の化け物だ。

別サイトに反映させようと思ったものの,久しぶりにWindows10を立ち上げたところ,Vivaldiの設定で時間をとってしまい,データの追加にまでは至らなかった。

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