3/11

晴れ。卒業式が中止になった娘は写真館を予約して,アカデミックドレスを着て撮影してもらったとのこと。家内と娘と待ち合わせて,池袋で夕飯。西口のドラッグストアやコンビニを眺めて帰る。

9年前のこの日,私は途中,都電を使い,残りは歩いて家に着いた。大江戸線でパート先に通っていた家内も帰ることができた。娘は学校に泊まった。そのあたりから48時間くらいまでの記憶は,ときどき思い返す必要があると思う。

新型コロナウイルス感染防止をめぐる動きを眺めながら,タイムラインが落ち着いてきたので,3.11を思い出す。矢作俊彦「陽のあたる大通り」を読み終えた。まとまっているし,読みやすい。以前,二村永爾シリーズをいつくかの期にわけて考えてみたけれど,もしかしたら一貫しているのでは,と思いながらページを捲ってしまった。

本作に登場する刑事の「~ですわ」の語尾の「わ」は,昌己とメールでやりとりするとき,あたりまえに使うのだけれど,字面で見ると女性言葉に感じられるのだという。何かの拍子に家内にメール文を見せたとき,やたらとおかしがるので尋ねたところ,語尾の「わ」が理由だった。

この語尾の「わ」は,「ビッグ・スヌーズ」でも物語前半にしばしば使われた。わたしには違和感なかったのだけれど,読む人にとっては,おかしく感じるかもしれない。

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