だいたい

遅出週間。西武線はそこそこ混雑,山手線は安パイで,丸ノ内線は一本見送る。暑い。19時前まで仕事。

会社で捨てるのを忘れてしまい,コンビニの袋に昼食のゴミを入れたのを携えて帰ったら,通勤電車でソーシャルディスタンシングが保てた。というか,近づいてこない。そりゃそうだ。ソーシャルからディスタンシングされる。受動態なんだな,わが国では。それだったら慣れたものだ。

中井の日高屋で休憩。くるりの「心のなかの悪魔」が流れる。家に帰り,夕飯。

吉本隆明と大塚英志の対談集『だいたいで、いいじゃない。』(文春文庫)を捲っている。STORESにアップする本を整理していて,出てきたのでついページを捲ったら,続けて読んでしまう。単行本が出たときに買って読み,文庫本化されたときに読み,週末に見つかったものはブックオフのシール(その前に鉛筆書きの販価が残っているので,新刊→読者1→古書店→読者2→ブックオフ→私,最低でも3人の手に渡ったもののようだ)がついていた。

角川文庫に2つのタイトルが収載されたタイミングで吉本隆明の文章に接して,ときどき,文章を読むものの,わかったようなわからないようなところで,なかなかおさまりが悪い。知り合いの編集者がインタビューをもとに本をつくり,その表紙カバーに腰の曲がった写真が使われていたのをみて,これは意外とすごいなあと感じた程度の感想。

で,この対談はたぶん吉田司と姜尚中の対談と同じくらい読み返して,にもかかわらずどちらも内容はすっかり忘れている。

大塚英志の発言は,他で書かれたものをトレースしていて新しさはないが,吉本隆明の発言にはときどき,ああ,そういうことなのかと思うことがいくつかあった。スピノザとレーニンを繋げて論じられそうなくだりだあって,面白かった。

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