復活

19時前まで仕事。今日も夕飯用にお弁当を調達する。家内と娘は買い物に出ていたので,先に夕飯を済ませる。「刑事コロンボ」を見始めたところで二人が帰ってきた。STORESに数点アップした。

COVID-19による緊急事態宣言発令中,何か変わったなあと思ったものの,それが何だかわからなかった,など,智や芳行ではあるまいし,今頃「人間なんて」を思い出すのもどうしたことだろう。

数日前,帰りに茗荷谷の駅前で気づいた。クーポン付きチラシを配っているインドカレー店の人がいなかったのだ。カフカの小説に登場する人物のように,茗荷谷駅前には四六時中,PANASのチラシを配る人がいる。どれだけ受け取りを拒否されても気にせず,一日,半径数メートルを行き来するのだ。ときどき2名体制になることがあって,もう一人はチラシの出し方がうまい。慣れているのはいつも立っている人のほうだろうに,彼よりも慣れた感じがするのはどうしたことだろう。

それなりに人が行き来するゾーンなので,しばしば遮られることがあるものの,それはもはや茗荷谷駅前を通るときはしかたないことだと,少なくない人が諦めている。カフカの小説みたいなものだから,まあそんな按配だ。それが4月に入ってから,彼の姿が見えなかった。

見えなかったときには気づかず,2,3週間前,チラシ配りが復活してから,いなかったことに気づく。こういう存在感というのは少しめずらしいのではないか。だいたい,いなくなった段階で気づかれる気がする。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Top