体調が芳しくない。30くらい遅れて出社。単行本下版の続き。企画書をまとめ，校正戻しに増刷の手配。慌ただしいったらありはしない。17時過ぎに退社。高田馬場の日高屋で休憩し，ブックオフを覘く文庫4冊購入。帰宅し，1時間ほど眠る。夕飯をとり，テレビを観て眠る。
山口泉のブログが妙な具合で注目される。『世の終わりのための五重奏』を書いたこの小説家を前に，優生思想への教化など，いくら曖昧で糊塗しようとしても反駁されるのがおちだ。
私にとっては1980年代以後，読み続けてきた数少ない小説家ではあるものの，善悪をレトリックで巧拙に置き換える器用さを持ち合わせていないこの小説家が書く文章はしばしばひっかかってくる。雑誌「批判精神」への連載あたりから，そうしたひっかかりは強くなり，今世紀に入ってからはさらに先鋭化したようにも感じた。
それでもいつか，とてつもない小説をまとめあげるのではないかという期待が潰えることはない。
