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午後から家内と高円寺へ買い物に出る。

中途半端な時間になっていたため,東中野で昼食をとろうと線路際を降りた。少し前にできたコーヒーショップは満席。そのまま下り,ポレポレ東中野の喫茶スペースに入る。軽い昼食後,高円寺に行き,まず家内のガーゼシート(一昨日,出勤の途中躓いて膝を打った手当用)を調達する。palもルックも若い層の人出が多い。キャンドゥまで行き,ルックを折り返す。喫茶店で休憩しようと思い,この前入ったINCredible COFFEEを覘くと,DJイベントをやっていて入れそうにない。

そのまま,CLOUDS ART+COFFEEまで歩く。が,こちらはシャッターが閉まりそうなところで入れそうにない。その先のMYTH CAFEが開いていた。

MYTH CAFEは店の前を通るたびに入ってみようと思うものの,敷居が高そうで,これまで入らなかった。カウンターだけの,ちょっとみカウンターバーのようなつくりだ。ご主人は,佇まいがバーテンダーのような印象で,丸く固まった氷が1つ入って出される水など,全体,バーっぽい。

私はコロンビアを,家内はバナナとコーヒーのジュースを注文した。居心地はよい。ご主人の手先を見ているだけで飽きないのは,バーテンダーと同じ。仕事の違いとは,それが手元を見せるものか見せないものかだけだ。

ひと休みし,店を出て,昔,昌己が住んでいたアパートのあたりを過ぎ,コラールを折れ,庚申通りを北上。家内が転倒したときに曲がってしまった日傘を修理したいと。ただ,傘屋は休みで,サンカクヤマの均一棚からBTを1冊買って戻る。

野方まで行き,夕飯用にお弁当を買い(「ハルミチル」を本式にはどう呼ぶのかイントネーションを確認)帰宅。夜,STORESに徹の家のガレージから確保した本の残りを登録した。

で,ここからが本題。

徹の家のガレージから預かった本は,一昨年のみちくさ市に2回ほど並べた。かなり売れたものの,特殊なテーマの本が残った。古書Dorisさんあたりで並べるとすぐに売れるのだろうけれど,たぶん普段の私の蔵書からピックアップしたものとタッチが違うのだろう。まあ,特殊なものではあるし。突き詰めれば,同類なのだろうけれど。

一箱古本市ではその後,徹の本は並べず,今年に入ってからは一箱古本市に一度も参加していない。その代りにつくったSTORESのサイトに“T’s SITE”とカテゴリー分けして,残った本,並べるには状態があまりにも悪い本を5日間限定で公開した。

特殊な領域の本が少なくないため,次のタイトルを早めに登録しないと,サイト自体のカラーは染まってしまいかねないほど独特なものだ。さすがに80年代に買い読んだ本,雑誌はほとんど残っておらず,90年代の悪趣味ブームの頃,買ったのであろうムックが異彩を放っている。

80年代後半,昌己の卒論のテーマは「キッチュ」で,彼の意図は後の悪趣味ブームと同根にあったはずが,90年代の悪趣味ブームを面白がるほど退廃はしていなかった。それは徹も同じで,このあたりの一線について,その要因を考えるのは容易でない。ただ,80年代のレコードの曲は諳んじられるのに,90年代以降,そのように曲を聴くことが少なくなったことと,それはどこか似ている気がする。

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