2008年1月
01月02日(水) Synapse rain tree |
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12. Synapse rain tree 2007 Worksのうち,"dddd"と並んで,これまで昌己とやってきた方向にとりあえず合致している曲。元になっているのは,よもや"蛇を踏む"を弾くとは考えずに,ベースを弾きにやってきた昌己が,いちおうベースラインを考えてきた曲で,そこにあれこれ重ね合わせた。 データ調整中 |
01月04日(金) ラジオのように2 |
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13. ラジオのように2 ということで,2007年の活動のうち,データとして残っているものはこんなところ。Joy Division,New Orderのカバーはスタジオで旨くいったものの,録音はしなかった。"君といつまでが"のボーカル練習も同じく。 データ調整中 |
01月06日(日) Black in white |
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「いまでも街の喫茶店でウェイトレスから, 『ミルクおいれしますか』 と聞かれると慌てて傾けられたミルクの壺を手で遮る仕草をするのは,私なりの小さな儀式にそぐわぬせいで,必ずしもブラックで飲みたいわけではない。 小さな儀式。それは運ばれてきたコーヒーを前に,まずお冷を一口含んで口中を清め,ついで砂糖を適量入れて充分かき廻す。ミルクはそれからで,カップの縁から少しずつ流しこんで表面に隈なく白い膜が張りめぐらされれば準備はすべて完了である。あとは冷たいミルクと熱いコーヒーが口の中で溶け合うのを楽しむために,静かにカップを傾ければよい。」 中井英夫「舌と鼻と」,『地下を旅して』p.13-14,立風書房,1980. 年をとるごとに紅茶とコーヒーを飲む回数の割合が逆転して,最近ではほとんどコーヒーばかり。中井英夫の文章を読み返すたびに,まだ,たまにコーヒーを飲んでいた頃,確かにミルクを入れる案配が難しいかったな,と思っていた。 ところがそれは紅茶の際で,まったく記憶違いだと気づいたのは最近のこと。 |
01月07日(月) text 2 |
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長く休眠中であったページに,文章を切り貼りしていくことを思い立つ。タイトルは仮に「羊毛と水」。text2にアップした。単にくっつけただけなので,少しずつ手を入れていく予定です。 |
01月10日(木) key |
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昨年の11月,久しぶりに喬史と飲んだときのこと。最近何を聞いているかという話になった。で,今年の年賀状の文面はこんな調子。すでにあのとき布石を敷いていたとは気づかなかった。 (前略)ギター買ったから 今度ギグしよう 今日の日記です。 会社の九米くんにその話をしたところ,「ギグですか! 言いませんよ最近,ギグなんて」と爆笑。確かにそうだな,と思いつられて笑いながら「そういえば,そ奴と去年会ったとき,最近,BOOWYを聴いているといって,なんで今頃BOOWYなんだよって突っ込んだ覚えがある」。 と,さらに爆笑だ。 「確かにBOOWYはギグですけどね」 「ギター買って練習しているっていうから,BOOWYのカバーでもやりたいっていうかもしれないぜ」 九米くんは涙目になって「今,BOOWYのカバーですか! 微妙ですよ,それって」 「素面でできないな。袈裟かけて"坊衣"とか,ホテルマンのカッコで"ボウイ"さんとか,野球帽に半ズボンで"BOY"とか,防寒服着て"防衣"とか」 と,いった話をしていたところで,九米くんの乗り換え駅についたので別れた。 さて,Cola-LはBOOWYのコピーバンドに変貌するのだろうか。 |
01月11日(金) 隣の |
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「隣にインドの人がいるの」 突然,娘がいう。 「子どももインド人だろ。戸川純だ」 「なにそれ,『小公女』よ。おもしろいの」 |
01月12日(土) key U |
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Cola-Lの行方は,想像できるような場所にはなかった。 最近の日記です。昌己に連絡する必要があってメールを打ったときのこと。喬史がギターを買って,何やら練習しているらしいこと,最近はBOOWYを聴いているらしいことを伝えたところ,こんな返事がかえってきた。 >ギター楽しいらしいな。「笑点」のテーマは完璧だとおっしゃってた。 >ギターテクの基本がすべて学べるらしい 私が甘かった。そんなわかりやすいことをしているなんて20年来,あったためしがないのだ。それにしても「笑点」のテーマか。いったいどこへ行こうとしているのだろう,われわれは。 |
01月13日(日) タイトル |
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次号予告によると,新連載タイトルが「チャイナマンズ・チャンス」に決まったらしく,「野性時代」3月号から,二村永爾の新作が読めるのはうれしい。 |
01月15日(火) text 2 2 |
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"text 2 羊毛と水"にアップするため,過去のデータをあれこれ眺めていると,かなりの割合で書いた記憶のない文章に出くわした。そんなこんなで,そのページをつくる作業はなかなか楽しかった。続きはまた,時間ができたときに。 |
01月21日(月) 服 |
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この時間にしては乗り降りする客の姿が少なかった。地下鉄を降りエレベータで改札階まであがってしまおうと考えたのは,そんな具合だったからだ。杖をついて重装備の衣服,それなのにメッシュの野球帽を被った老人と乗り合わせた。メッシュの野球帽に,その昔,憧れていた記憶が甦り,それでも冬に被ろうとは思わなかった,と連想したあたりで止まった。 今でも,季節に合った服にたどりつくまで,ひどいときは数か月かかる。前の年の同じ時期,自分がどんな服を着ていたかなんておよど覚えてはいない。この前も,ようやく昨年の冬に履いていたコーデュロイのトラウザーズを見つけた。最近は,見つけたくらいですぐにたどりつけないのは,堆積した地層のおかげで体型が変化してきたからだ。昨年買い求めたものか10年くらい前のものか,一見,判断がつきかねる。実際に裾に脚を通してみないことにははっきりしないなんて,いったい私の記憶はどうなっているのだろう。 |
01月23日(水) 追求 |
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「追求」という漢字を使う場面がなくなってきたことに気づいた。必要なのは「追究」のほうばかり。 |
01月24日(木) 解説 |
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東郷隆『定吉セブンは丁稚の番号』(角川文庫版),安部譲二『殴り殴られ』(集英社文庫版),石丸元章『アフタースピード』(文春文庫版),高橋源一郎『虹の彼方に』(講談社文芸文庫版)に,矢作俊彦が寄せた解説をまとめるなんて企画は実現できないものだろうか。 『定吉セブン……』の解説は,「コンクリート謝肉祭」と並んで,矢作俊彦が書いた小説以外の文章のなかでも,とにかく忘れられない。何度繰り返し読んだか記憶にないほどに。読んだ回数が本文より遥かに多いことはいうに及ばない。 |
01月28日(月) あのころ |
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平成のはじめ頃,巷で流行っていた音楽についた歌詞がどうにもうざったくて,徹や昌己とそれらを一括して「いい人ポップス」と呼んでいた。当時から,徹あたりがどこかのコラムで仕入れてきた呼び名だと思っていたものの,最近になって「いい人ポップス」といっても,まったく通じないことに気づき愕然とした。私たちにとって,それはもはや一つの流派といっても過言でないくらいにスタンダードだったのに。 それから15年近くを経て,「あのころポップス」とでも称することができそうな一連の曲が,どうも耳にくすぐったい。 |
01月29日(火) 第1回 |
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まったくの偶然で数年前に放映されていたテレビドラマ「野ブタ。をプロデュース」の第1回の冒頭を見てから,ずるずると今日まで夜になると続きを見てしまう。 米国に行ったきり帰ってきはしない知人に送る荷物にデータを忍ばせてみた。 |
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