2008年9月
09月02日(火) Ordinary Joe |
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音楽の趣味がまったく共通しない人に借りたCDを気に入るほど,度量は広くないと思っていた。なのに当時の同僚に借りた3枚のCDをときどき聴いてしまうのはなぜだろう。 "Ordinary Joe"なんてタイトルをみただけで,昔なら針を落とすことはなかっただろうに。それを心地よいと感じてしまうのは年をとったせいにちがいない。 ただ,iTunesに取り込んだ途端,元の順序がどんな具合だったか判らなくなる。"Routine"しかり"Double Standard"しかり。"BuddaH Bar"だけはなぜか忠実な順番で再生されるのだが。 |
09月03日(水) と |
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思ったら,"Routine"に関しては,データの順番の関係で,CDを借りて以降,一度も欠かさず曲順を反対に聴いていたことに気づいた。 "Buddah Bar"の謎は簡単なことで,データがライブ盤のように1曲にまとまっていたので,曲順が変わりようはないのだ。 |
09月05日(金) ハイ・リターン |
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そんなこと起こりえるのだろうか。 |
09月07日(日) Perfect Miss |
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煙草のけむりとやけに明るい照明が,いまどきアンバランスなその喫茶店を待ち合わせ場所に指定したのは間違いだったかもしれない。初手からそこは一度も入ったことがない店で,ただお互いの地の利だけを考慮して決めてしまったのだ。"ラプソディ・イン・ブルー"を吹くアット・ペッパーのクラリネットが聴こえた。リリースされたばかりのライブアルバムの一曲だ。こんなふうにしてその日が私の記憶に積み重なっていくから,それは不意に甦ってしまう。 やり残した仕事を束にして抱え,アドレスを頼りに見つけたその店の前には順番待ちの女性客のために数脚の椅子が据え置かれてあった。流れは立ったままの数人まで続く。それが1つ目の失敗だ。 ウエイトレスに待ち合わせであることを告げ,私は店内をぐるりと見回した。まだ時間はあると思っていたにもかかわら,すでにそ奴は席に座っていて,ニュースペーパーを模したメニューをしげしげと眺めていた。 「相談があるんだ」 日本にいると聞いて,仕事の依頼をしようとメールを打ったのは1か月前のことだった。 |
09月10日(水) で |
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そんなことがあったので,『半島回収』(溝呂木省吾,角川書店)を手に入れた。内田樹,高橋源一郎との鼎談で火がついたわけではあるまいが,「常夏の豚」以上に情報量が凄まじい。 |
09月13日(土) と |
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「野性時代」の「チャイナマンズ・チャンス」を読み始めたら,おっと,「気分はもう戦争」がしっかり組み込んである。 |
09月18日(木) Goes on Ghost |
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ピンチのとき,なにはなくともP-MODELだ。 一日中,"Goes on Ghost"を繰り返す。こんな曲が自分の記憶にあることの貴重さを。 |
09月21日(日) The Art of Noise |
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インターネットラジオをBGMに部屋を片付けていたときのこと。"Moments in Love"のイントロが流れてきた。3曲しか知らないArt of Noiseの1曲だ。残りの2曲は推して知るべし。 |
09月26日(金) あこがれ |
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「あこがれさせてくれ」という欲求が,とても面白い。そ奴のことをあこがれたい,あこがれたままにあってほしいという,まあ,何と身勝手な欲求であることは承知の上。 |
09月30日(火) 冗談 |
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大正生まれの義父が冗談をいうのを聞いた記憶はない。そう気づいたとき,心底驚いた。サウナから出てきてそのまま脱衣場に出て行った奴をみたときよりも,それはショックだった。 |
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