2008年10月
10月02日(木) ららら科學の子 |
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最近のこと。 家内が用事で留守をした休日に,娘と喧嘩をしてお互い昼食,夕食をとらずに,それぞれの部屋に籠った。書棚を開けてすぐ目についたので取り出して数ページを読み始めた。カート・ヴォネガット・ジュニアの『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫)だ。63ページまできて,そこで折り返しを閉じた。かわりに『ららら科學の子』を久しぶりに捲った。途中で,残り十数ページを読み終えていなかった『映画がなければ生きていけない1999-200』(十河進,水曜社)や「常夏の豚」に持ち替えたので,まったく読み終わるまでいかなかった。 娘の年が,いつの間にか主人公の妹を越えていたことに気づいた。 |
10月08日(水) 心配するのは |
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その人は身内のことをいつも気にかけて,心配して,床に臥せっていた。いちばん心配だったのは自分自身だというのに。 |
10月13日(月) myspace |
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COLA-Lを登録するために,2週間近くかかったわけではない。 とりあえず,ありあわせのデータを繋げて,HPをまたつくってしまった。写真のブログは更新しないだろうな。 この間,いろいろなことがあった。簡単におさまりつくものか。 |
10月15日(水) myspace 2 |
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http://www.myspace.com/koraeru 6曲をアップして,ジャケットと歌詞,題名をつけていった。意外と面白い。 |
10月20日(月) エア |
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好むと好まざるとにかかわらず,エアボウリングで練習をしている知人がいる。 私は好き好んで,この歳まで一度としてボウリングをしたことがない。あのポーズには,どうしても踏み越えられない一線が引かれているのだ。それをエア……。 友だちを1人無くすことになると思う。 |
10月22日(水) 船長 |
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1級船舶操縦士免許を取得した女性がいる。 その女性と,昌己,イラストレーターをしている知人を含めて4人でイスラエル料理店で食事をした帰りのことだ。あまりにも話の接点がつかめないので,「何か特殊な才能ないんですか」と不躾に質問してしまった。音楽は詳しくないし,これといって好きな演奏家はいないと知った時点で,話を進めるのに手詰まりになったのだ。 「船舶免許もってます」 「何のために」 そう尋ねたのは私と昌己でほぼ同時にだった。 「父が船長しているんで」 なるほど。そうか,お父さんが船長なのか。それで駅まで着いてしまったので,私たちはそこで別れた。まったくいいかげんな相槌だ。 最近のこと。どうした経過か忘れてしまったが,数年ぶりにその女性と船舶免許の話になった。同じように話が先にすすまなくなったとき,思い出したのが先の件だ。生きていれさえすれば,人はそれなりに成長するのだろう。船舶免許・父がもっている,でなぜ,彼女が……。 「で,なんで免許をとったのかね」 「父が何考えているのか知りたくて」 父が何を考えているのか知りたくて。そうか。って,また,納得するのか,そこで。 |
10月23日(木) 船長2 |
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「船を操縦していたとして,目の前を別の船が横切るのが見えたとしますよね。どうします?」 「舵を切るだろう,普通」 「ですよね。でも,あの人たちは違うんですよ,船長って」 「舵切らないの」 「大きい船を旋回させるには,それこそ30分前には始めなければ曲がらないって判りますよね。だから,目の前に船が見えても……」 「それが,お父さんの処し方に共通するわけかな」 「はい」 ところで,知りたかったのは,そういうことなのかな。数年越しに回答を得たにもかかわらず,結局,何だか判らないままだ。 |
10月28日(火) 真夜中 |
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少し前のこと。 矢作俊彦のエッセイが掲載されているという理由だけで季刊誌「真夜中」を買った。そのときは思い至らなかったものの,少しして「エスクァイア」が創刊されて2号目だか3号目だかに,同じく矢作俊彦のエッセイが掲載されていたことを思い出し,しげしげと眺めてみると「真夜中」と「エスクァイア」が何だか似たものにみえてきた。 |
10月29日(水) 古本 |
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古本屋に「野性時代」の10月号が置いてあったので買い求めた。「チャイナマンズ・チャンス」を読む以外,捲るところがないことに気づき,しばらく前から立ち読みで済ませていたのだ。この号が出たときにも感じたことだけれど,二村永爾がまったく藤川五郎と化しているのに驚いた。 |
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