2011/06/01/Wed連載
とりあえず複数の連載を進めて,単行本にする際,必要な場面を移動させて加筆する。
効率がよいのかどうかわからないけれど,このところ(といっても6,7年のタイムスパンだ)矢作俊彦の連載から単行本化の流れを見ていると,そんなことを感じる。
『引擎/ENGINE』の単行本化で,先にも書いたとおり,「チャイナマンズ・チャンス」の前半はなきことになって,いきおい二村シリーズではなく,フジカワ・ゴロウの話になるであろうこと。「あとは沈黙の犬」に用いた『引擎/ENGINE』のシーンは割愛されるであろうこと。
いつのことか判らないけれど,そんな予想をたてた。
『引擎/ENGINE』の文章の意味の密度の濃さはどうしたものだろう。再び頭から読み始めているけれど,ページを捲りなおさなければ追えない情報が充満していてすごいことになっている。
「気ちがいポーク」が単行本になった日には,この比じゃないだろう。行動の描写が読者の想像力を喚起し続ける物語。読み手も体力を使う。さらっとなんて読めはしない。
2011/06/02/Thuさつまいも
中華料理店で鴨を食べた。クラゲと白菜の甘酢あえと烏賊の炒め物など数皿を前菜にして,ビールからはじめて紹興酒をゆっくり味わう。
ビーフンとスーラータンで腹を満たし,仕上げはさつまいもを飴で絡めた一皿。
大学芋-ゴマというと身もふたもないが,ボーンチャイナに冷水と氷で満たし添えられる。
箸でさつまいもを取ると,冷水をくぐらせる。端先が弧を描くと,その軌道にあわせ糸のように細い飴が漂う。
中華料理のしめは,やはりさつまいもだ,というのが,一緒に食べたメンバー共通の意見。
2011/06/03/Fri日常
朝,山手線がとまっていたため,東西線から丸の内線を経て会社へ。
『引擎/ENGINE』を読み直している。
2011/06/04/Satジム
午前中,家のことをやって後,家内と昼食へ。そのまま一人,ジムに出かけた。1時間くらい動いた。右横腹を痛めた。それでも,からだの動きは少しよくなった。
夕飯はサワディーで。満席だ。
おばちゃん,営業努力してなかったものなあと思いながら食べた。
2011/06/05/Sun逆転
午前中,頼んでいた液晶テレビが届く。1年前の型だけど,LEDの密度からすると,この型がコストパフォーマンスよいとの判断。
その後,仕事関係の取材で出かけて19時ころ帰ってくる。夕飯を食べて,今(こういう書き方,昔,よくしたなあ。)
「そういえばセックスにおいて,世界中の言葉がやるとやられるなんだよね。男が『やる』で女が『やられる』。あれは,女が『やる』になる日って来ないですかね」
「国家と時代,小説と現実」桐野夏生・矢作俊彦,The Cool,p.54.
この件の最後に,『引擎/ENGINE』の描写に通じる発言がある。
2011/06/07/Tue描く
朝から夕方まで横浜で取材。品川で夕飯を食べて帰ることにする。
アトレの4階の窓際の店に,結局11時すぎまでいた。
洒落ているのか,小手先なのかわからないが,各テーブルにクレヨンが1本置いてあって,席担当者が注文を受けて後,自分の名前をローマ字で書いていく。それだけのために各テーブルにクレヨン1本。
白ワインとイタリアン,デザートにチーズケーキまで堪能し,結果,2人して書かれたサインに落書きしながらあれこれ話す。
ニューヨークのグランド・セントラル・ステーションにある店の支店だというオイスターバァが以前から気になっていて,そのうち来ようと思っていたら時期はずれになってしまったので,こちらは改めて。ニューヨークのオイスターバァというと,カトリーナ台風の記憶と二重映しになるんだけど。
本家は,リーズナブルっぽいつくりにだまされると,チェックの際には結局,いい値段になってしまうという店だった。まあ,本家に行ったのも8月の最後の日だったから季節はずれどころじゃないな。
パールホワイトのノートパソコンをiBookと間違えられたのが懐かしい。
2011/06/08/Wed武蔵境
午前中,会社で仕事をして午後から武蔵境で会議に参加。戻ってきたのは6時くらいになっていた。
矢作俊彦の新刊を抱えながら,電車で時間を見つけては読んでいる。再読だけど面白い。
2011/06/09/Thu仕事
午前は静かに,午後は会議を交えて仕事。
帰りに小路なんとかの新刊,買うのではなく立ち読みしようと探したが見つからない。なんでも最初のシーンが『マイク・ハマーへ伝言』かららしい。
2011/06/11/Sat永山
仕事のため,午前中から永山へ。午後から講義がはじまった。いつもチェックする古本屋へ入ったものの,めぼしい本はなかった。16時すぎに終わって帰ってくる。
家族と待ち合わせ,高田馬場のロマーノで夕飯。やけに客の平均年齢が低かった。
2011/06/12/Sunジム
午後からスポーツセンターに行く。少しずつ運動がきつくなくなった。帰ってきて,少し眠り,夕飯。
ブックオフで「クイックジャパン」に矢作俊彦の対談が掲載された号と『人のセックスを笑うな』。矢作俊彦の対談は,板尾創路の「君といつまでが」が掲載された号で,スタジオでボーカルを録音するため,ボーカリストに渡したままなので,100円だし買ってしまった。
2011/06/13/Mon週刊誌
何年ぶりで週刊誌を買った。「週刊現代」に矢作俊彦のインタビューが掲載されていたのだ。
昭和60年代のはじめ,「週刊宝石」に「眠れる森のスパイ」が連載されてから1年,連載をフォローするため,その雑誌を購入し続けた。
当時,借りていたアパートは国道4号線から入った畑の真ん中にある一軒家だった。同じ大学に通う3人が賃借人で,それぞれの部屋へは中から行き来できないようになっていた。
まだ,本式に肉が食べられない頃だったので,外食は国道沿いのフォルクスではなく,定食屋でコロッケやポテトサラダが載ったものをとることが多かった。
1週間前の「週刊宝石」を見つけ,連載によせての一文をみつけたのは,だから,偶然に出くわしたという表現がふさわしい。つい,そのページを破りとってきてしまったのはさておき。
2011/06/15/Wed昼食
午前中,園部さんから電話があり,昼に時間が空いたので昼食でもどうかという。目白で待ち合わせて,シャークで昼食。
あとはInDesignと格闘。
2011/06/17/Fri打ち合わせ
有楽町のカフェで待ち合わせて,仕事の関係で打ち合わせ。いつの間にか音楽の話になってしまうところを何度か戻して,10時過ぎに終わった。
1年くらい前だったか,学会の帰りに西銀座ビルで飲んだ後,来たことがあるのを覚えている。
京浜東北線で折り返して,家へ着いたのは12時くらい。家内がソウルへ観光旅行に行っているため,父親が娘の面倒をみに,出てきてくれていた。
2011/06/18/Satライブ
午後から日赤へ取材へ出かける。
国分寺でライブがあるので,学校帰り,埼玉の歯医者へ行った娘と新宿で待ち合わせて国分寺のギャラリーへ。
ライブははじまっていたけれど,イラストレータの方の出番は始まっておらず,一番前の席で娘と二人してライブをみる。
イラストレータのギターはまあ,すばらしく,演奏能力はあるにこしたことないなあと。
昌己夫妻と丸井の上で夕食。11時くらいに家に着いた。
2011/06/19/Sun主夫
ソウル旅行から家内が帰ってくるまで,主夫家業。
朝食をつくり,洗濯をして簡単な掃除。娘と図書館で待ち合わせて,高田馬場で昼食。そのままジムに向かって1時間くらい動く。
帰ってきて,洗濯を取り込み,掃除の続き。
家内が帰ってくるのを駅まで娘と向かえに行き,サワディーで夕飯。
2011/06/23/Thuあらくれ
昨日,矢作俊彦と司城志朗の新作『あらくれ ARAKURE』を買う。たみさんって,長谷川伸かもしれないが,『海から来たサムライ』を思い出す。
2011/06/24/Fri向ヶ丘遊園
日吉に住んでいたころは,といっても小学校低学年までだけど,向ヶ丘遊園によく出かけた。
今朝,直行で向ヶ丘遊園へ出かけたところ,とにかくタクシーがつかまらない。
仕事を終えて,駅前の古本屋をまわってから帰った。
2011/06/25/Satさえずり
矢作俊彦の思しいツイッターがまとめられたページ。
↓
http://togetter.com/li/153442
このところ「菅降ろしの理由」がないよなあと(というのは代案の大義も伝わってこない)思っていただけに,とても腑に落ちた。
これはやりすごしているのとは違うと,それだけは思う。
2011/06/26/Sun本
午後からジムへ行って,帰りに遅めのランチを食べながら本を読む。
内田樹の文章は,ここしばらく,認知行動療法に辟易しているのと似た感情で読んでいないのだけど,中沢進一と平川克美との鼎談本を買う。
ブックオフで山中茂樹『災害からの暮らし再生』,畑村洋太郎『技術の伝え方』。
ぺらぺらとめくりながら,しばらく過ごす。
2011/06/27/MonATOM
ここ四半世紀あまり,その活動を追ってきたのは矢作俊彦と平沢進のみになったのだけど,時期を同じくして二人とも原発に対して行動を。
平沢の「ステルスマン」は,相変わらずのやりかただ。
2011/06/28/Tue心電図
このところジムで再び鍛え始めたからなのか,胸のあたりがズキンとすることときどき。気になっていたので午前中,かかりつけの医院で心電図をとってもらう。
特に心配ないとのことで,週末にまたジムにいく。
2011/06/29/Wed暑い
仕事のメールで何度か,「残暑お見舞い申し上げます」と書こうと思うほどの暑さです,と書いた。