矢作俊彦,ヘミングウェイ街道を行く

  • 初出:「スコラ」(1982?)
一 九二〇年代,パリにはデカダが溢れ,若きアメリカの意気盛んな頃,死ぬことばかり考えていた一人のアメリカ人作家が,血と砂のスペインヘと,怠惰な,しか し苛烈な旅をした。このヘミングウェイの足跡を,いま,矢作俊彦が追う。闘牛,祭り,酒,女,そして戦争への思い入れを,少しばかり厄介げに抱えながら。 ピレネーを越え,パンプローナのサンフェルミン祭へと続く, 鋪装道路 上の“移動祝祭日”

写真は横木安良夫,取材協力として東郷隆のクレジットがある。小説家のエッセイではしばしば引用される「人生は引率者の悪い観光旅行だ」というジェリー・ルイスの映画のフレーズでスタート。
「気分はもう戦争」の3人による,急ごしらえのマドンナとの「日はまた昇る」とでもいうスタイルで描かれた全17章(連載全4回)の道中記。

付記:2004年,連載から20余年を経て,『ライオンを夢見る』(東京書籍)に収載。連載時の横木安良夫による写真がすべて安珠の作品に差し替えられた他,本文のところどころに手が入れられ,一部は割愛されている。

第1回(全8頁中,1,2,3,4)
1011

第2回(全10頁中,3,4,5,6)
1213

第3回(全10頁中,1,2,3,4)
1415

第4回(全10頁中,1,2,3,4)

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