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風邪が長引いている。

今月中旬くらいから咳とだるさが引かない。先々週の土曜日に事務所近くのクリニックを受診し,処方薬を飲み始めた。

雑誌下版の時期なので,眠くなるPLのゾロを1日止めた以外は5日分飲み切った。回復しないため,木曜日に別のクリニックを受診しようと思ったところ,木曜日休診というクリニックが多いことに今更ながら気づく。金曜日に予約を入れて,木曜日は昼まで自宅で休む。

午後から印刷所で校正確認がある。起き出してシャワーを浴びてから家を出る。1時間ほどで校正の確認を終える。御徒町まで歩き,アメ横でコーヒー豆を買って事務所に戻った。仕事を片づけて早めに帰宅して横になる。熱が38℃台まで上がる。

金曜日は予約していたクリニックを受診。コロナとインフルエンザの検査をしたものの陰性。気管支炎か軽い喘息ではないかと。吸入薬を含め新たに処方箋をもらい事務所に行く。雑誌下版の片づけなどを済ませて帰宅。このところ,一日10時間近く眠っているかもしれない。

週末はほとんど自宅で横になっている。木曜日くらいから家内も同じ症状になったので,二人して週末を咳こみながら過ごす。

さすがに10時間続けて眠るわけではないので,横になりながら久しぶりに何冊かの本を続けて読んだ。再読ばかりとはいえ,大塚英志の『日本がバカだから戦争に負けた 角川書店と教養の運命』(星海社新書,2017年)は村上一郎の『岩波茂雄と出版文化』(講談社学術文庫,2013)を読んでいないと源義のあたりはミスリードされかねない書きっぷりだが,後半の工学的知に関する考察はメモをとっておかねばならないと思った。

その後,つい『フィルムノワール/黒色影片』を読み始めてしまった。国内での出来事あたりは何度読み返しても面白く,場面が香港に移ってからをどうたのしむか。チャンドラーの長編がそうであるように,矢作俊彦の二村永爾シリーズの本作と前作は途中でがらりと場面が変わる。筒井康隆の『旅のラゴス』は越えすぎでめまいを覚えるものの,小説は改行すれば一気に時空を越えられる。

で,このところ考えていたのは,矢作俊彦は満州を舞台にした小説をもう少し書いておけばよかったのではないかということだ。島田一男の『幻の街』(大陸書館,2022)を読み返していて,町の出自を是とするものではないが,島田一男が満州を舞台に描いた小説を,矢作俊彦がリコンストラクションすれば面白い作品が生まれたのではないかと感じた。『百愁のキャプテン』(『アマ★カス』)が完成され,満州を舞台にした短篇シリーズが描かれることを夢見ているのだ。

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