Birthday

先日のくるりのライブで久しぶりに”Birthday”が演奏された。そんなことを思い出しながら誕生日を迎えた。

午前中,事務所で仕事を済ませ,11時過ぎに大江戸線経由で築地まで出た。新刊を届け,そのまま赤坂の弁護士事務所を訪ねる。予定していたこと,していなかったことあるけれど,何とかなるかもしれないと思いながら打ち合わせを終える。事務所に戻り,仕事の続き。仕掛だった本のデータを揃えて,進行を受けてくださりそうな編集者に渡す。18時くらいに事務所を出る予定が,留守電の確認を忘れてとりあえず対応。

目白まで行き,家内が予約してくれたレストランで夕飯をとる。四半世紀以上前,このレストランがあった場所は画材店で,2階がレストランだった。うろおぼえだけれど「MADO」という名だった気がする。娘が生まれる前,一度,その店で誕生日に夕食をとったことがある。画材屋の手前を折れ,店のつきあたりでしつらえた階段を上がるとレストランはあった。細長い店内は柱の都合なのか,左側の壁が一か所出っ張っていて,店を2つに割るような感じだった。

四半世紀ぶりに訪れたレストランは2階から1階と場所は違えども,記憶を蘇らせるに十分な佇まいだ。いや,まったく違う店なんだけど,場に関する記憶というのがどうしても蘇ってしまう。

少し前からテイクアウトで利用していたこの店の店内で食事をとるのは初めて。フロア係は慣れていなさと一生懸命さで通すような案配で,家内は好印象。ワインからはじめて前菜,メイン,デザートとドリンクで2時間弱。おいしいコースだった。

高田馬場でブックオフを少し覘き,帰宅。テレビを観ていたら眠たくなってしまった。0時過ぎに就寝。

稼業

「染の小道」開催の3日間,事務所の軒先を利用して古本屋を開く。

第1日。金曜日なので仕事をしながらの営業。段ボール箱を数個,玄関先に並べて11時くらいからスタートした。法人をスタートしたときにはすでに暖簾の申し込みが終わっていたため,暖簾なしでいこうと思っていたところ,お隣さんが数年前の人気作を貸してくださった。竿を差すあたりは用意された事務所なので,ただ暖簾を出すだけで完了。

吉田健一のエッセイが最初に売れて,そのあと,吉野せい。染色の本が売れたくらいだっただろうか。メールを打ったり,電話のやりとりがあったりで,ただただ本を並べただけ。夕方に家内がきてくれたので遅めの昼食。

第2日目。午後から仕事の打ち合わせに出てしまうため,私は昼までの店番。休日だけれど,仕事はある。サイトにWEBマガジン用のデータをアップしたり,相変わらずのメール。午前中だけで2,000円と少し売れた。値付けの高い本を買ってくれた人がいたからなのだけれど。家内と娘にバトンタッチして本郷三丁目まで打ち合わせに出る。18時に戻り,簡単な片づけ。午後もそこそこ本が動いた様子だった。天気がよかったことも幸いしたのだろう。

第3日目。花粉症の薬の副作用で調子がよくない。本を出してあとは,事務所でからだを休める。事務所のなかを見にこられる方が意外と多い。薬を飲み,午後になると少し体調がよくなる。家内が15時前にきてくれたので交代。パンを買って自宅で食べ,少し眠る。16時過ぎに戻り,古本屋の続き。一箱古本市でお世話になっているレインボーブックスさんが覘いてくださる。同世代なので,読んできたものが重なり,話が通じてしまう気安さ。

18時前に店をたたむ。3日間で数十冊の販売,1万円くらいの売上になったようだ。レインボーブックスさんと,事務所で一箱古本市のようなものができないか話していると,できそうな気がしてきた。5店くらいはできそうな感じがする。車寄せを使わせていただくことができれば10店くらいは並びそうだし。

家内と東中野まで出て買い物。ブックオフを覘くが何も買わず。夕飯をとって帰宅した。

2/23

週末の不定期古本屋開催の準備を兼ねて事務所に行く。ところが,どうにも頭痛がとれない。花粉症のせいだなあと思いながら,これは抗アレルギー薬の副反応だということを思い出す。いや,花粉症自体でも頭痛になることはあって,このあたり以前,書いた覚えがある。

最低限の準備をして,13時くらいに退社。通りの立ち食い蕎麦屋で昼食を済ませて帰宅。薬を飲んで横になる。抗アレルギー薬の副反応を抑えるための鎮痛剤。人はこうやって薬に薬を重ねていくのだ。起き出すと17時前。こんなに寝てしまうとは。さすがにすっきりとしてきた。起き出してショップカードの準備。印刷は明日,事務所で行なう。雑誌を中心の自宅にある本のなかから並べるものをピックアップ。家内と夕飯をとり,テレビを観る。

2/21~22

備忘録として。

月曜日は注文品の発送準備。朝から花粉症の影響で鈍い頭痛。薬をもらいに行こうと思ったものの,あいにく今日は休診日だ。仕事はあまり捗らない。印刷所が校正を取りにくる。大部な本の請求書は予想よりはるかに抑えられていて,ありがたい。ZOOMで税理士と打ち合わせ,週末の古本屋稼業の準備を少しだけ行なう。

火曜日もあまり調子はよくない。倉庫に送るカバーの増刷りの梱包を済ませる。注文品の処理。昼はサワディへ行ってみた。先週末,娘から駅前でひとが倒れていて,警官が来ているとLINEでメッセージが届く。やじうまになってしまうのもなんなので,でかけはしなかったもののサワディが気になった。ご主人に水を向ける前に,まあつけてあるテレビの音声に重なって読経が響く。こんな具合だったようだ。

夜の営業のために店まで来たところ,ビルのところに人だかりができている。人が血を流して倒れている。驚いてしまい,急いでお店に入ってきたものの気になってしかたない。しばらくすると警官がやってきて,この人を知らないかと画像を見せられたが,知らない人だった。

テイクアウトの注文はいくつか入っているものの客は私だけだった。このあたりで昼食をとる人であれば週末の事故の件はゆるく伝わっているであろうし,ビルの入り口には今日も警官がいて,ビルに入っている人をチェックしているかのような体だ。入りづらいだろう。

グリーンカレーを食べているうちに読経は終わった。ご主人としばらく話をして店を出た。

午後からメールと電話で用事を済ませた後,カバーを発送し,青山一丁目経由で赤坂の弁護士を訪ねる。署名を確認しながら終えると17時過ぎ。家内と夕飯をとることにしているので赤坂で時間を潰す。ビックカメラを少しみて,日高屋で休憩。文教堂書店の手前にある文具店が30%オフになっていたので,事務所用の用品を調達。本を少し見て,ナチュラルローソンで家内を待つ。20時閉店の店がかなりのようだ。近くのイタリアンでパスタとピザをシェアして夕飯を済ませた。ワイン一杯ですっかり酔いがまわってしまう。

天日坊

久しぶりの観劇。もしかすると前々回のコクーン歌舞伎以来かもしれない。

そんな具合だからだろうか,「切られの与三」と二部構成のように全体,思われた。「切られの与三」が全体,夜を突っ走り(BGMもストーンズの引用があったし)最後に日が昇るといった構成だったのに比べると,「天日坊」はロードムービー,もとい悪党道中記をロードムービーがなぞらえたのだろうから,道中記のような構成。

「俺は誰だ」が通底するテーマだろうけれど,これは「切られの与三」にも感じた。串田和美さんとそのまわりの演劇をみると,「俺は誰だ」がしばしば現れる。出自以外m「誰」を規定するものがないというのがもどかしい。「ぼくはぼくだからぼくなんだ」という「こどもの論理」を武器に日活アクション映画のあだ花が開いたと矢作俊彦は書いたはずだけれど,「俺は俺だ」はここではギャグにしかならない。

「切られの与三」に比べるとスラップスティックな印象ではあるけれど,それゆえに自分をみずから規定できない市井の弱さを露呈させる。それは特別ではない。まったく,私の物語だ。

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