80年代なかば,何度,名画座でモンティ・パイソンを観たことだろう。吹き替えと,字幕を続けて観たりすると,どっちがどっちか判らなくなってしまった。
「ミーニング・オブ・ライフ」はちょっとニュアンスが違うので,ここでは「アンド・ナウ」「ホーリー・グレイル」「ライフ・オブ・ブライアン」の3作だ。
そのころ,実はモンティ・パイソン関係映画を最初に観たのが「タイム・バンデッド(バンデッドQ)」だったことに気付いた。地方劇場で「スター・ウォーズ」の吹き替え版と併映されていたのだ。
さて,ある年の正月。2年続けて,正月映画といえば名画座で観る「モンティ・パイソン」と決めていた。1月2日に当時,大塚にあった名画座をめざした。寒い1月だったことを覚えている。しかし,こともあろうか3日まで休館だったのだ。正月に休む映画館があることを知った。お陰で風邪をこじらせ,月なかばのP-MODELのライブに行けなくなった。
不思議と思い出されるのは「ホーリー・グレイル」ばかり。(アンド・ナウは総集編みたいなものだから)「ライフ・オブ・ブライアン」は脳天気なラスト以外,ふだん思い返すことはない。
人喰いうさぎをスクリーンではじめて観た時の衝撃は,今も比類なきものであり続けている。